エーデルワイスファーム~北広島市にあるハム・ベーコンを作る会社~
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株式会社エーデルワイスファーム
北海道北広島市にある会社。
株式会社エーデルワイスファーム。
高速道路・輪厚PA前にあるハム・ベーコンのお店。
千歳 ⇒ 札幌に向かう下り側のスマートIC出入口付近。
元々は牧場経営を営んでおり、
自分たちで楽しんでいた自家用のハムやベーコンを
ベースに商品化されたものを製造販売している会社です。
僕が生まれた頃にはすでに現在の会社があり、
牧場経営は撤退し終えた、と聞いています。
ですので、今の会社が最初からあったわけではなく、
『スローフード・スローライフ』
いわゆる自給自足、自分たちで育て作り食し生きていく。
そんな自然と共存する生き方をしていました。
今も残る会社の1つのコンセプトでもあります。
会社名の由来は登山家であった僕の曾祖父が当時憧れていた、
高所にしか咲かない高貴な花『エーデルワイス』。
そして、過去に牧場経営をしていた経歴から
『エーデルワイスファーム』と名前が出来ました。
約90年近く変わらない独自の製法
僕の祖父である会長が牧場経営をしていた時代の話。
※現在、牧場経営から撤退
当初から薪と炭火で燻製を行なう古いドイツの製法で
ハムやベーコンなどを作っていました。
北海道の厳しい冬を乗り越えること、何より冬の贅沢品として
ずっと楽しんできました。
そんなある年に、いつも通りに製作していた時に途中忘れてしまい、
寒気に包まれる中で熟成期間が予定より長期間放置してしまった。
「失敗してしまった……」
誰もがそう思えてしまうであろう最中、
会長は試しにそのまま最後まで作った。
「あれ……?いつもより美味しく感じる」
長期氷温熟成。
氷点下で長期間熟成させる。
今の現代でこそ、知れ渡った製法だが
それを自らの失敗を得て試行錯誤し辿り着く。
その長期氷温熟成(弊社では-2度で約4週間の熟成)と
薪と炭火で燻製を行なう古いドイツの製法で仕上げたのが、
今弊社で並んでいる熟成品のハムやベーコン。
焼けば焼くほどに濃厚で芳醇な脂がどんどん溶け出し、
熟成された脂身が口の中でとろけます。
一転
牧場経営を撤退し、会社設立のきっかけになったのは
とある料理人の一言であった。
「君たちだけで何でこんな美味しいものを作っているんだい?」
その言葉通りに自分たちだけで楽しんでいた味を
世に広げるため商売をはじめ、
数多くのお客様の口に運ばれていきました。
「このハムを楽しみにしていた」
「ここ以外のベーコンが食べられないわ」と
多くの方に称賛され、ここまで支えられています。
父である社長もその当時は跡取りではなく
別の職業に就きたかった、と話しています。
今までやってきた牧場経営をやめて、
この味一本でやっていけるのかという不満も。
しかし、いざ自分たちだけで楽しんでいたものが
世に出た際、こんなにもお客様に喜ばれ
何より販売している現場が楽しそうにしており、
なんだか悔しくなった、と思い返しては笑っていました。
そんな楽しそうなお二人の背中を見てきたからこそ、
僕はここまで追いかけてきたのかもしれません。
恥ずかしくて言葉にはできませんが笑
継続していく伝統
作り始めたのは僕の曾祖父母が始まり。
コンビーフで知られる横浜の貿易商、野崎産業(株)創立者の五男であった
曽祖父は「山と自然と動物を愛して」の北海道大学寮歌に憧れを抱き、
北海道へ移住し、北海道大学に入学。
そこでバターやチーズ、ハムやベーコンなどの畜産加工技術を
実習しておりました。
その後、小樽祝津に「青山別邸」を築いたニシン漁網元の娘であった
曾祖母と出会い結婚。
いつしかふたりは「家族で自然の生活を楽しみながら、
本当においしいものを作って食べる暮らしをしたい」という
夢を持つようになり、十勝・広尾郡広尾村(現・広尾町)に
150ヘクタールもの原野を購入し、
当時では珍しかったトラクターを導入して原野を開墾し、
牧場経営を始めました。
それから約90年間。
家族で楽しんできた、変わらない味を作り続けています。
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