シリウスアメシストの邂逅
さて、ピンクカルサイトを手に入れてホクホクしながら眺めていた私ではあったが、そこから何をどうしたら良いのやら、手探り状態が続いていた。
唯一思っていたのは、面白そう、やってみたいと感じたことに手を出そうということ。
手あたり次第とも言う(笑)
その頃に出会った方の中に石を生業にされている方がいて、その方のワークショップに心を惹かれて参加してみることにした。
確か石からのイメージをもとに絵を描くという趣旨の会だったかと思う。
それはこじんまりとした、穏やかな良い会だった。
私はまだ瞑想も知らない頃のことだったし、
目の前に広げられたたくさんの石の名前も種類も分からなかったのだが、
気になった石を手に取って瞑想もどきの時間を取って行く。
そこから得たイメージを紙に描いてみるということで、そんなことが出来るのかすら分からなかったけれど取りあえず云われるままにやってみる。
一つ目の石はクォーツだったと思う。
突然、目を閉じているのに目の前にビジョンが広がるという経験に驚きつつも、宇宙船が星に衝突して爆発する映画の様なシーンにどんどん意識が吸い込まれるかのように集中して潜り込む感覚を覚える。
何だこれ? 私のフィクション???
これが、視たということなのか???
若葉マーク初心者の石リーディングが始まった。
いや、石に力を借りて自分の内をリーディングしていたのだろう。
視たものをイラストに描いて主催の方や参加の皆さんとシェアをする。
一瞬主催の方は目を見開くと、私の魂のルーツを宇宙起源と言い出して
その場で確認するかのような簡単なワークを行って下さる。
「 今まで大変でしたよね。」 と声を掛けられると素直に頷いてしまった。
この時どこぞの星系なのかはっきりと言われたワケではないけれど、私は直観的に ” シリウスだ” と思っていた。
いや、単にシリウスという名の星しか知らなかっただけかも知れないけれど、直観的に閃いたのだ。
ワークは進み、また別の石を手に取って瞑想に入る。
まだ瞑想だとも思っていない瞑想だ。
シリウスアメシストが、この日のラインナップに入っていた。
ふんわりとしたすりガラス状の紫色が可愛らしい小ぶりな石。
その名前に惹かれて手に取ってワークしてみることにする。
その時のヴィジョンは今でもはっきりと覚えている。
花が咲き乱れる緑豊かな草原と、大きな川。
樹々も豊かな緑の大地が遠くまで広がっている。
その先に銀色に輝くピラミッドが数機並んでいる。
エジプトの砂漠にそびえる茶色いピラミッドじゃなくて、姿カタチはあのままなんだけど綺麗な銀色に輝くピラミッドだ。
表面は階段状じゃなくてツルツルとしている。
そんな銀色のピラミッドが陽の光を浴びてキラキラと輝き、辺りは緑豊かな花が咲き乱れる世界だった。
かつてのエジプトはこんなに豊かだったんだろうか? と思いつつ見入ってしまう。
それともこれは別次元のエジプトのような世界なのだろうか???
そんなシェアをする私に主催の方は、アトランティスの話をしてくれた。
私はまだ全く知識も情報も足りてなくて、彼女の話すアトランティスという世界のことをぼんやりと聞いていたが、どうやらクリスタルと縁の深い人はアトランティスとの関りも深いらしい。
そして私もそう言った魂なのだろうと、ぼんやりと感じるものがあるのだった。
そのままシリウスアメシストを購入して持ち帰ることにする。
あるあるだが、あの日私のお財布に入っていた金額はこの石の代金ピッタリだった。
その後、連れ帰って来たシリウスアメシストともう一度瞑想に入ろうと思ってみても、なかなか上手くは行かなかった。
まだ瞑想の基本も知らないのだから無理もないのだが、あの時のビジョンをもう一度見たかったしあれが一体どこの何なのか、もっと知りたかった。
しかしやはり上手くは出来ず、またこの頃一気にクリスタルのエネルギーを浴びるということを行ったためか、私は発熱して数日寝込んでしまった。
それと前後して太陽神経叢がバリッと音を立てて破れる? 開く? と言う体験もあって、私は自分が変化変容のラインに乗り始めていることをぼんやりと感じていた。
まだまだ何か見えないものが見えるとか、そんなんじゃなかったけれど、シリウスアメシストを眺めているとどうにも宇宙時代の記憶が見えて来るような気がしていた。
もっと知りたい。 もっと面白い体験をしたい。
そんな思いに突き動かされて、私はいよいよクリスタルの世界へと足を突っ込んで行くことになる。
シリウスアメシストはこの頃、2010年アメシストなどと呼ばれていた。
来るべき時代の到来のために顕れてくれた石という定義だったと思う。
小さなクリスタルではあったものの確かに、私にとっては大きな意識の世界のカギを開く石となってくれた。
橙香のクリスタルリーディング事はじめのお話はこれにて。
Touka
https://www.celestialcave.com/