Touka

石屋の石屋による石好きのための石語り。  筆者が石と出会ってから石屋を始めるまでの石との旅路、石達の言葉、石との生活のちょっと不思議な出来事などを綴ります。

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石屋の石屋による石好きのための石語り。  筆者が石と出会ってから石屋を始めるまでの石との旅路、石達の言葉、石との生活のちょっと不思議な出来事などを綴ります。

最近の記事

セドナのブラックトルマリン その2

アメリカ有数のパワースポット セドナでのお話を続けます。 私たちのセドナ滞在は3日ほど。 その間に行ける限りのボルテックスを廻ったり、ダウンタウンで石屋を始めそれ以外にもお土産を探したりと歩き回り、いよいよツーソンへ向かう朝を迎えていた。 正直言って私はその頃すでに、心はツーソンへと飛んでいた。 早く、早く、石が見たい。石の買い付けを、早くやりたい。 気持ちだけはとても焦っていた。 セドナは確かにエネルギーの強い土地だとは思ったけれど、それ以上のことは特に無いと感じて

    • セドナのブラックトルマリン その1

      今回はまた旅のお話です。 クリスタルとの日常そのものが精神の旅のようなものだけれど、実際に物理的な移動を伴う旅もまた、クリスタルと共にあることで様々な気づきをもたらしてくれたり、何ならガーディアン的な、お守りにすらなってくれたりもする。 アメリカ・アリゾナ州の旅もまた、そんな様相だった。 言わずと知れた世界的パワースポット セドナ。 ここへ行くことになった前提は、世界一のミネラルショーであるツーソンミネラルショーへ行けることになったため。 友人がアメリカで車を運転できる

      • 宇宙ドラゴンとモルダバイト その3

        さて、前回までで悲しく愚かな少年と献身的なドラゴンの経緯を書いて来ましたが、この記憶の癒しに役に立ったのがモルダバイトだった。 この経験から少し経って、懇意にしていたクリスタルショップのオーナーからモルダバイト入荷のお知らせを受け取った。 宇宙的なワークやったばっかりだしな・・・。 そのくらいの軽い気持ちと、オリーブグリーンの深い色味が深い癒しを与えてくれると聞いたことと、何となく惹かれただけでモルダバイトのふっくらとしたタンブルを入手することにした。 モルダバイトが手

        • 宇宙ドラゴンとモルダバイト その2

          何だか夏が早めに終わりそうなので、暫く空いてしまった続きを急ぎます(笑) 恐らくは、私が過去に体験したであろう少年の記憶はドラゴンとの時間だった。 星間戦争の時代において宇宙空間を飛び回るドラゴンとは生体でありつつもどこか戦闘兵器の様な扱いで、他の星ではそんなドラゴンを捕らえ戦闘マシンにするために生け捕ると言う行為、それは即ち犯罪なのだが、その様な捕獲も横行していた。 在る時少年はそんな生け捕られたドラゴンが敵方の星へと送られる護送船に潜り込み、彼らを開放しようと企んだの

          宇宙ドラゴンとモルダバイト その1

          モルダバイトはチェコで産出する深いオリーブ色のテクタイト。 隕石由来のガラス質だ。 テクタイトは隕石が地上に墜ちた時、その熱や衝撃と言ったエネルギーによって周囲の岩石や大地のシリカが溶けてガラスへと変質することで出来る。エジプトのリビアングラスも同じだが、あちらは明るいレモンイエロー色。 チェコで出るテクタイトのみが深いオリーブ色をしていて、モルダバイトと呼ばれるようになった。 働きとしては深い癒し。 そう聞いていたのだが、その ”深さ”  が宇宙由来の魂にとってはとても

          宇宙ドラゴンとモルダバイト その1

          オーストラリアのボルダーオパール

          これはまだ、私がボディワークで自宅サロンを営んでいた頃のお話。 クリスタルの学びを深めつつも先に私が仕事としていたのはボディケアで、メインの施術はオーストラリア在住の先生に習ったワークだった。 (まだ目に見えない世界を仕事にする自信も勇気もなかったのだ) その先生からもう一つのワークを習うこととなり、二度目のケアンズ行きとなった時のこと。 オーストラリアはこの二回の研修で初めて訪れた土地だった。 しかし場所はケアンズ。ほぼ亜熱帯のモンスーン気候であり、あまりオーストラリ

          オーストラリアのボルダーオパール

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その5

          さて、長く続けてしまった諏訪話もこれが最終回です。 楽しみにして下さった皆様ありがとうございました。 上社本宮大社から下社へは、諏訪湖をぐるりと回る。 私達はその電車からこの日初めて諏訪湖を見ていた。 続いて向かったのは下社秋宮。 駅から少し歩く参道は緩やかに上っているのだが、その頃私は背中に違和感を感じていた。 いつの間にか、背中に ”何か” を背負っていたのだ。 重い。 エネルギーが、重たい。 鼓舞の去った後、右肩のぽっかり感があったハズなのだが、まるで足が地面に

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その5

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その4

          連投している諏訪話、実はこれは10年ほど前の出来事である。 10年前の丁度今頃は、春分に諏訪を再訪するためにあれやこれや皆と話し合っていた頃だった。 春分の諏訪は、やはりまだ空気が冷たかった。 都内ではピークを過ぎていた花粉にやられてくしゃみを連発していたのを覚えている。 茅野駅であずさを下車するとタクシーで諏訪大社上社前宮へ向かう。 2度目となると、周りのエネルギー、視えて来るものに一段と意識が向いていた。 御頭祭を行う館の雰囲気などが昔のままなのもよく分かるし、何より

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その4

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その3

          諏訪湖で再会した龍、鼓舞の指示でミッションに挑むことになった私達は、それぞれに担当する色を決めてクリスタルを探すこととなった。 7人で、7色のクリスタルとは ちょうどチャクラカラーでもある。 そう考えると面白いことにそれぞれの個性と言うか、オーラとでも言うのか、皆それぞれにしっくりくる色があった。 第1チャクラのレッド 第2チャクラのオレンジ 第3チャクラのイエロー 第4チャクラのピンク&グリーン 第5チャクラのブルー 第6チャクラのネイビー 第7チャクラのパープル

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その3

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その2

          諏訪湖のことは、小学校の社会科見学の折に湖畔でお弁当を広げたくらいしか記憶が無く、然したる思い入れはなかった。 湖畔には大量のボウフラが湧いていて不快だった記憶しかなかったのだから仕方がない。 あとは、夏の花火大会の人出が凄いという認識しかなかったし、御柱祭もテレビ中継を見たことがあっただけ。 そんな諏訪湖、そして諏訪大社4社を一人で巡ろうと考えたのだから、人間て分からないものだ。 季節は11月。特急あずさを茅野駅で降りるとタクシーで上社前宮を目指す。 前宮の近くには

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その2

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その1

          あけましておめでとうございます。 旧年中はこのNote記事をスタートすることで新たな広がりを作ることが出来ました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 さて、新年最初のお話はやはり華やかに行きたいところ。 順番としても時季としても、適切なのは諏訪話だろう。 前回まで書いて来た通り私のクリスタルと向き合う時間はそのまま自己の意識の開花と重なっていたのだが、メロディ・クリスタルヒーリングのメソッドを学んだことによってそれらは益々加速していた。 その中で大きなポイントとな

          七色の諏訪玉と黄金の龍 その1

          茶室とトートとヘマタイト

          ヘマタイトとは赤鉄鉱。赤黒い鉄成分多めの石。 華々しくキラキラしたクリスタルではなく、とても地味である。 以前宇宙物理学や天文地理と言った自然科学を分かり易く教えて下さる方の講座で、地球の中心は鉄だと聞いたことがあるが、 ヘマタイトはそんな地球のコアに成分が似ているのだろう。 グラウンディングに適しているとされ、一説によると貧血にも良いとか。 鉄成分は保護の作用にも長けていると考えられるため、プロテクションや結界を張るにも良いとされている。 かく言う私もベッドの四隅にヘマ

          茶室とトートとヘマタイト

          海に沈んだアトランティス

          前々回からレムリアンシードに出会った時間の潮流を書いているが、時にはそんなメインキャラに並走するサブストーンが存在感を持って登場することがある。 この流れから私の手元に来てくれたのがアクアオーラ。 水晶の表面に金属を蒸着する技法で色が加えられた石である。 セッション当日に戻ろう。 エジプトの過去の記憶の余韻冷めやらぬうちに、二本目のセッションで私はアトランティスを指定していた。 当時はまだ、アトランティスについて私自身が得ている情報、知識は少なかった。 ただ周りから聞

          海に沈んだアトランティス

          アンケセナーメンと矢車草の花束

          その深い深い悲しみは どこから来るものなのか定かではなかった。 虚無感と絶望、罪悪感。 物心ついた頃から、いやそれ以前から どこからともなく湧き上がるそんな思いの中を揺蕩っていた。 その深く暗い穴はいつも、一番幸せなはずの瞬間に訪れた。 到底子供らしくない感覚だ。 だってそれらは、経験したことのない体験からしか 生まれはずがないものだったのだから。 貴方にも、あるだろうか。 どこから来るのか、いつから顕れたのか 定かではない感情が・・・。 だとしたらそれらは、過去

          アンケセナーメンと矢車草の花束

          レムリアンシードと大天使ミカエルの旅

          メタフィジックに鉱物を捉える者にとって外せない石というものが存在する。 レムリアンシードはその最たるで、私もご多分に漏れず大分お世話になった。 前回書いたシリウスアメシストに継いで私が手にした石でもある。 石好きの中には同じ種類の石をいくつも所持するタイプと、そうではないタイプがいると思っていて、私ははっきりと後者だ。 にも拘わらず、このレムリアンシードだけは何本も迎えた石でもある。 最初は小さなクラスターだった。 次いで2本目に男性的な大き目なポイントタイプを。 次いで

          レムリアンシードと大天使ミカエルの旅

          シリウスアメシストの邂逅

          さて、ピンクカルサイトを手に入れてホクホクしながら眺めていた私ではあったが、そこから何をどうしたら良いのやら、手探り状態が続いていた。 唯一思っていたのは、面白そう、やってみたいと感じたことに手を出そうということ。 手あたり次第とも言う(笑) その頃に出会った方の中に石を生業にされている方がいて、その方のワークショップに心を惹かれて参加してみることにした。 確か石からのイメージをもとに絵を描くという趣旨の会だったかと思う。 それはこじんまりとした、穏やかな良い会だった

          シリウスアメシストの邂逅