トークンを使用したソーシャルメディアプラットフォームの「BitClout」って何?
2021年3月24日にプライベートベータをスタートさせたサービス「BitClout」、数年前に日本で一気に広がった「VALU」と非常に似たコンセプトで個人がそれぞれトークンを持ちそれを売買できるソーシャルメディアプラットフォームです。他のブロックチェーンを使ったソーシャルメディアではTwetchやPowPingなどが存在するみたいですが、それはアップロードされているコンテンツに価値が付くことに対しBitCloutではその人自身に価値が付きます。今回は個人がクリエイターに直接投資することができ、クリエイターの価値がコインの価値として可視化されるSNSについて見ていきましょう。
基本的なUI/UXはツイッターに似ている
BitCloutでは、ユーザーは基本的にツイッターと同じように280文字以下の情報を投稿でき、文字以外にも写真を投稿できます。
その投稿に対して他のユーザーはコメントしたり、ハートを付けたり、フォローしたりすることができます。ユーザーのタグ付けは@+IDででき、完全にツイッターを意識したデザインとなっています。
リツイート的な機能の「リクラウト」のボタンは設置されていますが、2021年3月31日現在は「近日実装予定」と注意書きがでてリクラウトできません。
ユーザーのトークン(Creator Coin)の売買機能
BitCloutの最大の特徴であるユーザートークン(クリエイターコイン)の売買機能は全ユーザープロフィールページや投稿に1コインの価値とともに購入ボダンが設置されていていつでも購入することができます。
購入方法はBTCLTというBitCloutのオリジナルの暗号通貨を最初に買う必要があり、その取引がBitCoinでのみできるため、暗号通貨を扱ったことない人だと少し敷居が高い気がしました。BTCLTは現在マーケットでの取引ができず、値段設定はBitCoinと連動したペッグ制だと思われます(個人の推測です)
既に有名人のアカウントが存在している
BitCloutで今物議を醸しているのが、許可なしで作られた有名人のアカウントです。イーロン・マスクや、ケイティ・ペリー、ジャスティン・ビーバーなどを含む有名人のアカウントが既に存在していて、彼らのコインも買える状態になっています。一番値段の高いイーロン・マスクのコインはなんと1つあたり8万9千ドル(約980万円)もします。
有名人のアカウントのプロフィールを見てみると「このアカウントは予約済です。イーロン・マスクはまだBitCloutに参加していません。」という注意書きとともに有名人本人がツイッターを使ってアカウント認証してBitCloutに参加できると書いてあります。
この一連の勝手にアカウントを作るということが物議を醸しており、一部の有名人は排除措置の手紙を送信するということもしているみたいです。
BitCloutの投資元は有名VCばかり?
BTCLTがBitClout以外で取引できなかったり、勝手に有名人のアカウントを作ったりしていて怪しい雰囲気のBitCloutですが、投資元は有名なVCがずらりと名前を並べています。
まとめ
2017年に日本で盛り上がりを見せた「VALU」は色々な炎上を得て2020年にサービス終了してしまいましたが、自分がフォローしていた絵師さんはかなり有効的に活用していて収入源にもしているようでした。クリエイター個人の力量がそのまま価値に繋がるコンセプトはとても面白いものでしたので、クリエイターが似たコンセプトのBitCloutをどのように活用していくのかが楽しみです。
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