あたらぼ研究員制度「最終報告書」地方観光DX編
サンチェスは、(株)Lancers内の組織、新しい働き方Lab主催の研究員制度第3期に参加しています。
この制度には指定企画と自主企画があり、指定企画は決まったお題にグループとして取り組んでいくもの。自主企画は自分で課題を設定して、ゴールまで進んでいくもの。と定義できます。
サンチェスは今期、どちらにも参加したのですが、まずは指定企画について報告します。
地方観光DX
結論から言うと、指定企画全体としては今回の取組みは大成功だったんじゃないかと思います。地元の企業が優遇されがちな地方自治体の入札案件に参加し、実際に3つの事業で獲得に成功しました!
これは日本中にフリーランスに希望をもたせる結果だったと思います。
私達のスキームは、以下のように動いていました。
グループメンバーが日本各地で募集される案件をピックアップ
ピックアップされた中から、メンバー内で興味あるものを議論、プロジェクトチーム立ち上げ
フロント企業とPMを選定。案件採択後実際に関わるメンバーで情報収集とプロポーザル作成
提案書作成と提出
「案件受注!」→実際に作業
納品→報酬発生
40人強のグループでこの指定企画は動かしていましたが、案件1つ1つに対して、上記6項目を忠実にこなしていきました。
構成メンバー
提案までこぎつけたのは15件。
この企画に集まったのは、デザイナーやライター、もとの企業で行政案件に携わったことがある人、あたらぼコミュニティマネージャー、映像製作、マーケティング、、、などさまざまなバックグラウンドがあるメンバー達でした。
フリーランスで働くとなると、誰しもぶつかる壁が「一人の壁」です。案件を探して、クライアントと交渉し、受注し、納品する。この過程はほとんどの場合、1人でこなすことになります。そうなると、自分の能力以上の案件は受けることができないし、より大きなプロジェクトに参画することも難しいです。
今回の地方観光DXは、最初から個人のフリーランスがチームを組んで案件検討・提案から進めていきました。
こう進めると、上記のプロジェクトチーム立ち上げの時点から役割分担がくっきりします。各々の役割をこなしつつ、たまには自分の領域を少し越えながら、プロジェクトを作り上げていたのです。
その結果としての、3件の受注結果につながったと思います。
今回の成功の意義
フリーランスの集合体でも、行政発の案件を受注できたこと。
現時点での行政発の案件は、企業相手が前提で、提案書は窓口提出なところもあります。現地でのプレゼンはほぼ必須ですし、証拠金の納付を求められることもあります。
こんな状況では、まず個人で立ち向かうことは無理です。チームを組んでいても、「会社」という存在がなければ、スタート地点にも立てません。
今回は、本企画に参加していたメンバーの、もしくはPMの方の会社をフロント企業として、それぞれのプロポーザル案件にチャレンジしてきました。
現在、もっとフリーランスを前に出せるような仕組みづくりに着手しています。信用獲得のためには、かかってくる金額が大きいということもありますが、会社という存在はまだまだ必要な気はします。とは言えフリーランスの集合体でも、一般企業に負けないパフォーマンスが出せるという認知が広がっていけば、行政側にも選択肢の広がりをアピールできるのではないかと考えます。
そういった動きにもお手伝いできればと。
サンチェスは?
ただ、サンチェス個人としては、不完全燃焼で終わってしまいました。案件出しのお手伝いはできて、プロポーザルの準備のお手伝いはできたのですが、秋以降はドイツでの本業が忙しくなってしまい、受注案件など、なかなか本企画のお手伝いができなかったのです。
当初は、日本の外からの視点で日本の観光事業に対し、おもしろい動きができないかな?と考えていましたが、もとからある公開案件に対して、枠にはめてできることの提案をするにとどまってしまいました。
チャンスがあれば、こちらで起業してそれを武器に案件獲得のサポートなどもしたかったのですが、起業に゙関しては来年以降の宿題になりました。
今後は?
ここ最近、サンチェスの中では展示会に魅力を感じています。
多くの日本の企業が海外出展にチャレンジしています。地方自治体の中にも地場産業の活性化のため海外に打って出てきているところもあります。
ドイツに住んでいることのメリットをこういったシーンで活かせないかと試行錯誤中です。
例えば、出展サポートや渡欧スタッフのアテンドなどできることはいろいろとあります。こういったシーンでも「会社」の存在はとても重要。積極的にチャレンジしていきたいです!
まとめ
今回、あたらぼの研究員制度としては初めて指定企画に参加しました。チームで動くことのおもしろみを見つけることもできましたし、プロジェクトマネジメントの能力は大事だなと再確認させられることもありました。
今回の経験を糧に、未来の仕事につなげていきたいなと感じました。
関係者の皆様、お世話になりました。ありがとうございました。