アイデアが沸かない人間はどう生きていけというのか
落ち込む
小さい頃から、何か考えてというのが苦手だった。
アイデアなどどう出せばいいのか。
大きくなった。今では三十路だ。結婚もした。
かみさんは、事業のアイデアをいくつもいくつも出しては、私に壁打ちしてくる。
そして、なるほどそれはセンスがいいのだ。
数年後に実現していたものもある。
「ほーら、あん時やっておけばよかったのに。」もう何回聞かされたか分からない。
かみさんには実現したい構想が山ほどある。でもそれを形にできない。歯がゆい。私はといえば?現状に満足しているばかりで進化がない。
こんな私に愛想を尽かし、かみさんは実現可能性の向上を模索し始めた。データサイエンスの講座を受け見事修了。その後も関係者とコンタクトを取りつづけている。最近の壁打ちの相手はChatGPTだ。ただ、まだ当たり前のことしか返してくれないと嘆く。
さて問題だ。アイデアがからっきしでない旦那はどう振る舞えばいいのか。かみさんと同レベルでいろいろと論じたいけれど、もしかしたらもうそこにはいないかもしれない。
形にすればいいのか?多分要領のいいエンジニアさんを探した方が話が速いのだ。
思えば、結婚してからこの方、何も叶えてあげられてないよな、と。
…
考えこんだら、何もいいことは思いつかなくなった。それこそ。
話が広がることを面白がる人間だったはずなのだが
誰かと話すこと、コミュニケーションは好きな方である。
今日も久々に複数の人間と議論を深められて楽しかった。置いてけぼりを喰らってた、留学初期からは進化したよ。
議論にはまとめ役が必要。アイデアを出す。実現可能性を探る。実装する。検証する。それらすべてを上部から俯瞰しハンドリングする。
あっ
このハンドリングには、そこそこ能力も必要じゃないかと感じてる。そして改めて今気がついた。私が目指すべきはそこだ。まとめ役であり、ハンドリングする立場。
アイデアが出せるなら、出せる人間に任せればいい。
形にできる人がいるなら、その人に任せればいい。
どうしても自分の思い通りにしたいなら、自力は必要。でもMustではない。
複数の人間を上手くまとめていく。個々の力を結集し、相乗効果を最大にする。もしかしたら指図する役ですらAIが代替するかもしれない。でもまだその未来は来ていない。
こういったところは料理と同じなんだろうな。料理、一辺倒にならずにバリエーションを増やしていきたい。
サンチェス、まとめ役という役回り、ちょっと追究していきます。
30後半になり、引け目に感じていた人生。何か変わるかもしれない。
何やかんやでもう4時。さて寝るとしようか。