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クリスマスカード

年賀状は書かなくなってだいぶ久しいが、

クリスマスカードは、枚数限定で書いている。

季節の挨拶

SNSメインの時代において、季節や時候の挨拶のよさってなんだろうとふと考える。

そのまんまな気がするが、
紙の手触りだろうか。手書きの温かさだろうか。

ドイツに来てから、一時期は手紙のやり取りをマメにしていたこともあった。

こちらでは駅や土産物屋にカラフルなポストカードが並んでいて、なんというか、「誰かと連絡を取ってみたら?」と促されているような気がして。

それでも、そうポンポンと文面が浮かんでくるわけでもなかったので、春先や夏の暑い時期、クリスマスが多かったような気がする。

スマホ・SNS全盛の時代

オンライン・オフライン限らず、面識があればすぐにコンタクトを取れる。1か所にとどまっていなくてもどうにか捕まる。これは便利。

ただそうなると、郵便でなにか贈ろうとすると、住所を聞き出さないといけない。年中あちこち行っている人だと、サプライズで送るのも難しい。

というわけで、「あーなんかきたー!」という驚きを演出するのは難しい時代かなと感じる。住所自体プライバシーインフォでもあるし。

お作法

一時期に比べ、手紙を出すことは極端に減ってしまったが、それでもクリスマスカードは書いている。今年も書いた。(しかし、クリスマスまでに間に合うとは一言も言っていない)

まずすることは、カードの用意。
「買おう!」と思っても、なかなかいいものに巡り会えないのがおもしろいところ。何の気なしに入った雑貨屋や書店で、いいカードに出会えたりする。今年はデザインに凝ったものもおさえてみた。

次に住所の確認。
書きたい相手にコンタクトを取り、「住所教えて」「前に聞いた住所、変わってない?」とクリスマスカードを送る旨ネタバラシ。

メッセージを書く。
ふわっと浮かんでくるアイデアに期待して、メッセージカードと相対する。
たまに悩んでしまうこともあるけれど、たいがい、勢いで書けてしまう。長いこと会っていない人が多いから。「元気にしているかな?」と思いながら。

雑感

郵便事業がなりたたないと言われて久しいが、荷物のやり取りがなくならない限り、メッセージのやり取りも変わらず続くだろう。「信書」の扱いをどうするかで、郵便事業と宅配便事業の範疇というのは変わってくるのだろうが、いつまでも既得権益としておくわけにもいかないだろうなと感じる。

デジタルとアナログは、対立することはあっても、基本的に共存するものだ。手紙のやり取りもなくならない。

というわけで来年もまたこの時期に書くのかな

年の瀬、みなさま、良い年末年始を。

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サンチェス
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