春の霜・土筆・蜂・梅・春日和 427-2/21Ⅴ


     リュウノヒゲフロントグラス春の霜  暦

  「春の霜」を詠みたくて、「フロントグラス」の「春の霜」に、あと五音は何をつけようかと思っていたら、「リュウノヒゲ」という草の名を知り初めたので使ってみた。そしたら、「リュウノヒゲ」は「蛇髭」の子季語で「竜の髭」とあった。夏の季語であった。確かにまだ赤ちゃん竜の髭くらいの長さであった。これは季違いなので拙いだろうな。

     土筆立つまっすぐ空へ一斉に  暦

 下五をどうしようか迷った。最初に考えたのは、「土筆立つまっすぐ空へ湿地帯」であった。「湿地帯」が硬い感じがして、次に「土筆立つまっすぐ空へ日陰かな」としてみた。これだと少し情緒的で日蔭の方がクローズアップされているように思った。たくさん並んだ土筆がすべて同じ方向に向かっていたことに目を見張ったので土筆の様子に重点を置いた。「一斉にまっすぐ空へ土筆立つ」だと普通の文だな。思いつきの順序としては「一斉に」が最後に来る。

     蜂止まる満開の梅春日和  暦

 季重ねまくりでもこれが言いたかった。


異存・難色の発声(5回でアウト)

 カウント1でセーフだった。

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