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【こんなのいかがです?】白内障手術後の点眼ルーティンを確実にするケース

8月は、上旬にメキシコ旅行という大きな出来事があったのですが、下旬にあったもう1つの大きな出来事が、右目の白内障手術でした。

私の右目は、数年前からかすみがかかったように見えなくなり、左目一本立ちで、ブータンでのJICA技術協力プロジェクト専門家の仕事も、ファブアカデミー受講もやり過ごしてきました。特につらかったのはファブアカデミーのローカルセッションで必ずやらねばならないはんだ付けで、はんだと小手先とはんだ付けする箇所の三点を合わせるのに大変苦労しました。

本来、こうなる前に手を打つべきだったのですが、2015年頃に初めて右目の中心に小さなかすみがかかったのに気付いてかかった東京・麹町のK眼科では、「乱視がちょっとひどいだけで問題ありません」と言われ、その後もずっと乱視が悪化したものだと信じていました。(このK眼科は、その後閉業しました。)

ブータンから帰国し、ファブアカデミー受講開始直後の2月、私は眼鏡を作り替えようと思い、近所の眼科医を受診しました。そこで出された診断結果は、なんと「白内障」。紹介状を書くから、すぐに日本赤十字病院に行けと言われました。

紹介状を持って日赤病院に行くと、専門の若い眼科医にものすごく慎重姿勢で診断され、さんざん待たされた結果、4月に入ってようやく手術内容の説明を受けました。その時点で私はすでに5月から長岡で新しい仕事に就くのが決まっていたので、また紹介状を書いてもらう破目に。

そして、健康保険証もようやく入手できた5月末になって地元の眼科医を受診し、手術の日程を決めていただきました。

白内障手術にあたっては、事前に消毒と、焦点を散らすための点眼薬をそれぞれ1本処方されます。これは役割がはっきりしていて、点眼する時期も違うため、利用にあたって混乱はありませんでした。しかも、術後は廃棄を指示され、今後は使用することもありません。

でも、術後に処方された3本は違います。今後約半年間にわたり、1つは1日2回、残る2つは1日4回の点眼が求められます。しかも、各回とも、点眼と点眼の間隔は5分開けろと言われる。

この点眼薬3本。これに化膿止め錠剤を処方された。

処方箋をもらって訪れた薬局では、点眼薬毎に別々に紙袋に詰められて渡されました。一応お薬手帳アプリで点眼のタイミングは調べられるようにはしてありますが、毎日3つもの袋をバッグに入れて持ち運ぶのも面倒だし、点眼表だって携行してないことだってあるかもしれない。

そこで、この3本をまとめて入れておけて、かつどれが1日何回点眼なのかがわかる簡単な表示でもしておいたら便利かもしれないと思い、点眼液管理ケースを自分で作ることにしました。

3本の点眼薬は、それぞれボトルの形状が異なります。そこで、ノギスでそれぞれのボトルの最大直径を計測し、それを1mm単位で繰り上げて収納穴とし、それを横に3つ組み合わせて簡単なケースにしてみました。また、私はもう4年ぐらい高血圧の薬を服用しているので、それも入れておけるバックポケットを用意しました。利用したCADプログラムはTinkercadです。

Tinkercadでデザインしてみた。数字は1日の点眼階数を示す。

あとはTinkercadからSTLファイルをエクスポートして、CURAでスライスした後、Ultimaker3で出力しました。

白内障手術後の点眼薬は、少なくとも同じ眼科医を受診しているなら処方される薬は同じ組み合わせだと思うし、白内障手術を受ける方は高齢者が圧倒的に多いはずなので、いちいちどれがどれだか覚えているのは大変です。だから、同じ眼科医で白内障手術を受けた方には、このケースはけっこう重宝がられるのではないでしょうか。売り込んじゃおうかな(笑)。

【8月31日追記】一応、本日術後の経過観察で眼科医にかかった際、白内障手術を受けた患者さんの点眼薬は、いつも同じ組み合わせなのかと先生に訊いてみました。同じだそうす。ですので、ケースの現物を見せて、「これ使えますかね」とお尋ねしたら、先生と看護師さんにはちょっと受けました。

これいいなと思われた方は、下記Tinkercadのデザインページから、「EXPORT」→「STL」でSTLファイルをダウンロードすることができます。少なくとも、私と同じ、長岡での白内障日帰り手術ではたぶん最も有名な眼科医院で手術を受けられた方であれば、そのままご利用いただけます。(念のため、STLファイルも添付しておきます。ダウンロードして、お近くの3Dプリンタ―で出力してみて下さい。)

もし他の眼科医にかかっておられて処方された点眼薬が異なる場合は、いちいちボトルの形状と寸法を確認・計測し直す手間は発生します。その場合は、既存のデザインをいったん「UNGROUP(グループ解除)」して、「HOLE(空洞)」状態になった薄い白黒まだら状態のハコの底の縦横の寸法を再調整した後、再び「GROUP(グルーピング)」すれば、利用者の用途に沿ったカスタマイズが可能となります。

このデザインを妻に見せたら、「ポータブルにするならふたを付けた方がいい」とさらに注文が付きました。確かに、ふだんお茶の間で1日を過ごすご高齢の方ならともかく、昼間は仕事に出かけている私には、このデザインではまだ不十分だと言えなくもありません。

もう1品作っちゃったのでとりあえずこれで使い始めますが、次は今実際に使っているSD/microSDカードケースを参考に、白内障術後経過観察用ポータブルお薬ケースのデザインを改良してみたいと思っています。

すでに使っているSD/microSDカードケース。確かに、ふたがあると便利。

なお、肝心の手術の方は、無事終わりました。メキシコ旅行も合わせて、今年の有給休暇の権利はすべて使い切りました。かすみが取れて見えるようになった右目も動員し、これからもっといろいろ作るぞと気持ちもリフレッシュされました。

【後日談~第二バージョン】

第一デザインで実際に使ってみたのですが、やはり日中の持ち運びには蓋つきのケースの方がいいし、錠剤を入れておくサイドポケットもいたずらにケースの厚さを増やしてしまい、持ち運びには不便だと感じたので、点眼薬3本だけを持ち歩ける、蓋つきのケースもデザインしてみました。

こんな感じ。側面にフックを付けて、蓋の固定が効くように工夫しました。

これも、Tinkercadのデザインページへのリンクと、とりあえず上図の2つのボディのSTLファイルをこちらにアップしておきます。適宜ご利用下さい。

CURA、積層ピッチ0.15mm、印刷速度60mm/秒で10時間以上かかる…
使用する3DプリンターはUltimaker 3です
出来上がり!
デカいなぁ。壁(2mm)をもう少し薄くしても良かったかも…
積層痕が気になるけど、自分が使う分にはまあいいか…。

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