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哲学について

僕にとって哲学とは人類の英知であり人間味がある考え方であると思っています。
哲学においては死生観というものが語られることが多いですが人類の死生観というものは時代によって様々に変わってきました。
時代背景によっては「永遠の命」がもてはやされたり、「死」をもって時代を変えることを望んだりと、人はその時代の「外部要因」に左右される死生観を持っていました。

哲学書においては答えが出ておらず全てが無意味で全てが未完のままですが、どの哲学書を読んでも「なにか」を得られる感覚はあります。
「なにか」とは物事に対する見方という思考の選択肢を広げるための人間のアルゴリズムを哲学書から得ることができます。

だからこそ哲学とは「無意味であり、お金にもならないし、くだらないもので、気難しい人間の暇つぶし」だと言われていますが、
これらの質問は「一つの答え」を求めるからそのような見え方がするだけであり、「一つの答え」ではなくその問題から答えを導き出す際に出てくる問題解決方法(アルゴリズム)が重要でありそれを本質的にとらえるために哲学があるのだと私は解釈しています。

無論、世の中に存在するあらゆる問題の正解は分かっていません、しかし近代社会2019年の人類においては、あらゆる問題に答えを出そうと躍起になっているように見えます。
そのような態度では、あらゆる物事が無意味と感じられ、苦しみながら死んでいく道しか残されていない、そんなディストピアになってしまうのではないかと懸念を抱いております。
だからこそ、人工知能やロボットと言った生物のこれまでの効率的生産を代替する事物が出てきた時に、我々に必要になってくるものは、「思想」であったり「哲学」といった機械科では弾き出すことができない問題を定義したり、答えの出ない問題を考え抜くことが新たな時代に必要になってくるのではないかと痛感しています。

思惟するためには縦軸と横軸さらには奥行きといった知識の展開が必要で、これらをどのように組み合わせるかによって、はじき出される答えが何通りにもなると考えています。
ここで必要になってくるのは知識の量ではなく知識を組み合わせるその上で答えを弾き出すためのアルゴリズムが必要となります。


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