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2020年11月の記事一覧
読書ノート3 柄谷行人 著 「世界史の構造」 (岩波現代文庫)
柄谷行人によるマルクス社会主義理論の再構築の試み.
「交換様式A, B, C, D」「ネーション,ステーツ,キャピタル,アソシエーション」といった独自の用語が,定義されることなく展開するので,著者の著作を系統的に読んでいる人でないと理解が難しい構成になっている.
共産主義革命や,ソビエト連邦や中国などの社会主義の破綻の原因を分析し,カントの考察を交えて,マルクス史観を交換様式という観点か