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【日本各地の「観光地」から聞こえてくる声。旅館の従業員がベトナム人ばかり】
日本にいらっしゃる方、特に観光地に住んでおられる方は、
毎日の切実なる問題として感じておられることだと思いますが。
テト中、北海道に出張されたり、一時帰国された方から。
「もう街の中は、中国人、欧米人だらけ!」
Facebookでのコメントなど見ておりますと。
「温泉地や少し高めの温泉旅館など、日本人は行けない」
海外からの観光旅行客は、円安のこの時だからこそ、と少しお高めの料金でもお得に楽しんでおられるのでしょうね。
一方日本人は、給与所得はたいして変わらないのに円安の煽りを受けて物価高騰。
高級旅館でのんびりすごす余裕なんて…という感じなのでしょうか。
さて昨年末。
当店をサポートしてくれているTuさんが、日本に出張のついでに、家族旅行されてきました。
自分でプランを立て、飛行機、電車、旅館の予約を全部して。
お母様、お姉様のビザを取得してあげて。
費用の多くを自分が支払って…。
本当にえらいですねぇ。頭が下がります。
Tuさん家族はあちらこちら観光されて、最終の宿泊地が山形の温泉地でした。
宿泊した高級温泉旅館では、日本の温泉旅館特有の地元の食材をふんだんに使った懐石料理。
そしてなみなみと注がれる、超人気、希少価値の日本酒「十四代」。
写真を見せてくれながら、「これもすごーい!これ、美味しかったよ!」
日本での良さを思う存分楽しんでくれて、私もとても嬉しいです♪
ところが。
「ホテルのスタッフ、みんなベトナム人ね。驚いた」
急に複雑な気持ちになりました。
たとえば、オーストラリアの五つ星のリゾートホテルに泊まったら、そこのスタッフがみな日本人だったら…。
お互いに、どういう感情がよぎるでしょうか。
ベトナムの人たちは気立てが良い人が多く、ホーチミンから来た同じベトナム人のお客様を。
故郷を偲んで懐かしいと思ったかも知れませんが。
出立する前に「十四代、買ってきてー」と、半ば無理だろうと思って頼んだのですが。
「はい、ママ、買ってきたよー」
ぼん、と置かれて、おったまげー!しかも
【十四代 純米大吟醸別撰諸白 山田錦 720ml】
2万円ぐらいする代物です。
こういうのを何の躊躇いもなく買ってくるのですねー。
私は関空で、1万3千円の「IWA 5」でも迷った挙句、買わなかったのにw
さて。
当店で日本酒のお好きな方たちといただきました。
飲んだ瞬間、
「あ、十四代だー!(感激)」
ありがたがる日本人のお客様たち。
まあ、そんなこんなで、いろんなことを考えさせられる今日この頃です。