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【ワークパーミッド申請準備中、の前のVISA取得に初のモクバイ!】
10月に会社設立し、現在、労働許可証(ワークパーミッド)の申請準備中ですが。その前にVISAが切れるので、一旦、ベトナム国外に出てVISAを取得しなければなりません。
ですが12月は【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopの繁忙期です。
もし出国する日とテトギフトの納品が重なったりしたら…と思うと、一泊であっても海外に出る余裕はなく(実際は3日前に無事納品を終えて、タイミング良かったです)。
初の「モクバイ日帰りビザ取得」を試してみました。
懇意にしてくださっている日本人の方が、業者さんをご紹介してくださり、手続きをみんなしてくださって、大変助かりました。
【Emily VISA】
事前にパスポートの写真や費用(三か月マルチは460万VND)を振り込んでいるので、当日はパスポートを持って本人がモクバイまで行って、カンボジア側で手続きを済ませればOKです。
朝5時50分集合。
その日は店が終わって帰ってから、ほとんど寝ずに5時過ぎにGrabを呼びました。
5時20分に到着。さすがにまだ誰もいない…と思っていたら、どうも様子がおかしい。
Emilyさんに電話したところ、「そこじゃない、グエンティーミンカイに出て、右に行ったら、バンが2台止まっているから」とZaloで写真を送って来てくれました。
すでに人が集まっていて、1台目のバンには後部席4席しか空いていませんでした。
ご存じの通り、ベトナムは田舎の方にゆけば道が悪く、後ろの方は揺れたりガタガタしますが仕方ありません。
乗るときに、バインミーを渡されました(のちにペットボトルのお水も)。
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日本の長距離バスだとスタッフが首からタグをぶら下げて、リストを持っていて、乗るときに一々確認します。
そういうの、一切ないのです。
バスに乗っていても、何の説明もなく心配になってまたEmilyさんにZaloで連絡。「いつパスポートを渡せば良いの?」
「2分でスタッフが行きます」
10分ほどして、パスポートを回収しに来ました。
私の隣のフィリピン人の男性たちは、先に別のスタッフが来て回収しており、「あなたたちのパスポートは?」「あの人に渡した」「誰?」「あの人!」
何の説明もなく不安な上、段取りもめちゃくちゃ!
さて、やっとバスが出発。
すると前からリストが回ってきて、てっきりチェックするだけかと思っていた私は自分の名前がなくてびっくり!
隣の男性たちがカメラで翻訳して「自分の名前と誕生日を書き入れるんだよ」と教えてくれました。
最後になったので、チラッと見ると、バスの乗客14人中4人は60歳オーバーでした。
どうやら日本人は私だけ。
さて、二時間ほどでモクバイの国境に到着。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674697-Lyv4ozHwh76ZOTGnj2ebfmKF.jpg)
ベトナムを出国するときは、担当官が、パスポートの顔写真と本人認証、現在、ビザが切れていないか前の入国スタンプと記入された日付を確認しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674733-ilJBpqxDTkKP0YsboQRV1CEL.jpg)
そしてまた待つこと小一時間。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674774-fKMUnG9JDd5ku2O6S3zXT4Wl.jpg)
すると…
「日本人の方ですか?」
と流暢な日本語で話しかけて来たドイツ国籍の日本人女性Yさんがいらっしゃいました。
私の「清酒 天吹酒造、あまぶき」と印字されたトートバッグを見たからでしょう。
イタリアにも住んでいらしたことがあるようで、「主婦の肌感覚だけど」と、ドイツの話、イタリアの話、ヨーロッパ全土の話や、学生時代から現在の70オーバーに至るまでの興味深い体験談をいろいろとお伺いしました。
話の途中で「その頃はメルケル首相でしたね?」と振ると、それからはご自身も含めて移民問題、欧米人のアジア人蔑視の話へと続き。
議論好きで論理的であることを重んじるというドイツ人(長らくいるとそうなるのか、元々そういう傾向のある方か)らしい一面も垣間見えました。
歩んできた環境、道こそ違えども、考えや感じ方に意気投合するところもあり、待っている3時間、私もとても勉強になり楽しかったです。
その間、ドイツ人の夫はお一人で手持無沙汰のようでしたが「いいのよ、もう50年近く連れ添っていると、お互いに分かっているから」
そしてカンボジアの入国スタンプと出国スタンプ、それからまたあの一面にべったり貼られるビザ(30日間、費用は5,000円強ほど)を取得。
1月まで一か月いられるのか…と思うと、日帰りでなんだかもったいない気がします。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674804-1YAMz5r643iFvCjxJEPonl7R.jpg)
さらに待つこと2時間ほど。
「これは一体、何待ち?」
と聞くと、Yさんは
「滞在時間、3時間が必要らしい」
前にも一度利用されたことがあり、その時はご夫妻だけで、今回以上に何の説明もなく「ここで待っていてください」とだけ言われて、とても不安だったそうです。
今回のように同乗者が多くいる場合は、誰かの顔を覚えておいて一緒に行動すれば良いので。何とかなります。
それにしても、この何もない待合の場所で、カフェレストランでもあれば、みんな絶対利用するのに…。
昼日中の灼熱の地で、この日は特に良く晴れて空気が乾燥していて、土埃の風に目も喉も痛くなる中、ひたすら固い石のベンチに座っていなくてはなりませんでした。
ランチ時にも関わらず、そのまま放置で…レストランがあればどれだけ助かるでしょう。
ベトナム側にはスタンドカフェがあり、スナックや搾りたてのジュースが売っていて近代的でした。
Yさんは「私は低血糖症だから」と、お米のスナックを持っていらっしゃいました。
ただしベトナム側でも、トイレは田舎全としていて、紙やタオル持参で良かったです。
それからまた待つこと一時間。
「私も、日本の国籍を維持したかった」とYさん。
そして初めて、私が持っているのは、世界最強(あるいは二番目)のパスポートであることを意識したのです。
さて、カンボジアを無事出国したら、次はベトナム入国です。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674907-mlxn2fpzUgbYECjMtiQcaL5N.jpg)
ここでVisaが発給されます。待つことさらに一時間。
Yさんは軽い熱中症で座り込んでいらっしゃいましたが、幸いなことに早めにVisaが降りたので良かったです。
その数人後に私のVisaも降りました。
Visaの日付を確認、パスポートのスタンプと日付が正しく記入されているかどうかを確認してOK。
このパスポートへの日付の記入が抜けていて、出国時に大変な目に会われた日本人の方いらっしゃるようですので。注意が必要です。
というわけで、8時~14時ぐらいまで。滞在時間約6時間のモクバイを後にしたのでした。
Yさん、「このモクバイって、先日、カジノで特殊詐欺の人達が捕まったそうよね」
あれ?この話
Yさん、「いの、何とかさんという方のYou Tubeで観ました」
あらら、カンボジアで猪谷さんの話が出てくると思いませんでしたw
Yさん曰く、「私、タオディエンで、お子さんの手を引いて歩いている猪谷さんをお見掛けしましたー」
すっかりファンですねw
というわけで。
またまた二時間掛かって、今度は強い西日を丸々浴びながら(もうそこしか席がなかった)、バスで帰路に付いたのでした。
今後はワークパーミッド取得となりますので、おそらくこれが最初で最後のモクバイ旅行だと思いますが。
たいへん貴重で楽しい体験となりました。