【物の価値と価格@日本】
奈良に一時帰国中です。
21日にはホーチミン戻りなのですが、日本に帰国していちばんに食べたいのが、やはり「お刺身!」。
「まぐろ(とろ含む)」「サーモン」「いか」「ハマチ」「鯛」あたりは、
もはやホーチミンではだいたいの日本食店さんで定番です。
高島屋まで行くと、中島水産で貝類や季節のお魚も買うことができますが。
ちょっと遠いしお高い。
ですので、日本で食べたいお刺身は「青魚」。
ホーチミンでは「いわし」「あじ」などの青魚は少し高級なお鮨屋さんに行くと食べることができますが。
身近には食べることができません。
それが日本では徒歩5分のスーパー(COOP)で、398円とか498円とかで、食べられる。
安すぎません?
一方。
姉が昨日およばれランチした京懐石美濃吉本店「竹茂楼」で買って来てもらった名物「うなぎ姿ずし」。
1本、4,600円(税込み)
https://www.umai-mon.com/user/collection/1613?gad_source=5&gclid=EAIaIQobChMIn82s_YTphgMVUloPAh3KugnZEAAYAyAAEgINg_D_BwE
鰻のかば焼きとは違い、調味料で2時間掛けて炊き上げているそうです。
脂っこくなく、あなごのような食感で、佃煮のような古風で上品な味わいに。
山椒がまたピリ辛過ぎず、調和しています。
酢飯も甘くなく、ふっくら柔らかく、鰻に合います。
この匠の技と手間暇と、老舗の味で、このお値段。
お持たせやギフトにもこのぐらいのお値段ならちょうど良い。
前回のホーチミンへの戻りでは、大家さんにお渡しする奈良の和菓子を買いそびれて、大和西大寺駅のタイムズプレイスで何か買おうと思ったのですが。
そこそこ高い物、高級そうな物が売っておらず困りました。
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今日本で、インバウンドの外国人観光客用に、日本人とは別の価格設定をしている店があるようです。
それでも「安い、安い」と売れてゆくのですから。
「それでいいと思う。だって、外国語のメニューやPOP、看板など別に作成したり、 外国語対応をしたり、それはそれで手間が増えるわけだから」
という在住外国人(彼女はロシア人)の意見もあります。
「でも、自分たちもバブルの時代に同じことをされて気づかず『安い、安い』と買っていて、今逆の立場になって、同じことをするってどうかなー」
とも。
ですが私は、外国人観光客だから高く設定するのではなく、基本の価格が安すぎると思うのです。
価格自体を上げて、日本在住の日本人が買う場合は安くなる、と思えば。
日本人とインバウンド観光客と価格が違っても、それは真っ当な価格設定ではないかと思う今日この頃です。