【日本にインターンで行ったベトナム人女子学生。一年間の成果はどう?】
当店にしばらく手伝いに来ていたベトナム人女子大生Nさん。
とても明るく素直で前向きな人で、「さあ、今日は大掃除をしましょう」と声を掛けると、自分からさっさと動いて、自分で考えて、どんな仕事でも楽しそう。
もちろん人にもよりますが、十代から二十代前半ぐらいまでは。
何をしても目新しく、その体験をしているだけでワクワクするのか、いつも元気印で楽しそう。
そして吸収力がすごい!
「でも…」と一々自分の考えを主張したり、言い訳したりせず、すぐに動く(四十台を超えると、このあたりがネックになってくる)。
ずっとホテル関係の仕事がしたかったようで、ベトナムでもアルバイトをしていましたし、日本の某有名温泉ホテルでの一年間のインターンシップが決まった時は、たいへん喜んでいました。
「また戻ってきます!」
当店を気に入ってくれていたのか、そう約束して日本に行ったものの。
本当に戻ってくるかしら?
時々、LINEで近況を聞いたりしていたのですが。
結構忙しいようで、時々、食べに行ったラーメンの写真を送って来たりしていました。
ちょうど一年経った今年の4月。
「戻ってきました!」
と連絡があり、「私、お金ないです。仕事、ありますか?」
簡単に聞いただけですが。
日本のホテルの仕事は11時間労働のようで。
冬になってからはお客様が少なくて、労働時間は減り給料も減って、生活してゆくのが大変だったそうです。
家賃も光熱費も会社が用意してくれるのではなく、もらった給料からのやりくりでした。
そんな経験も若いうちは良いと思うのですが。
一年いて、日本語が上手になっているのかと言うと。
以前より自信が付いた分、「話そう」という前向きな様子は伝わってきます。
ですがずっと日本語ばかりの中にいて、もう少し上手になっているかと思いました。
12月のN2の試験に合格するのには、もう一度ちゃんと勉強した方が良いでしょう。
また「もう宿泊業はいいです」。
あれだけ「ホテルの仕事がしたいです!」と話していたのに…。
今は「普通に事務職がしたいです」。
8月の大学卒業までは、特にやるべきこともないようでしたので。
ちょうど新しく始めた短期の仕事があったので、手伝ってもらうことにしました。
LINEのやり取りも、伝わればそれでいいと、これまでは特に気にしていませんでしたが。
間違った日本語は、一つ一つ訂正してゆくことにしました。
特にベトナム人は「時制」の使い分けができないことが多く、
日本人と仕事をしてゆく上でトラブルになること必至。
たとえば。
「先日頼んだ仕事は、もう出来てますか?」
「はい、やりました」→実はまだだった。
「はい、やります」→実はもう終わっていた。
という具合です。
ベトナム語では「いつ、何月何日、昨日、明日」というワードを盛り込んで、初めて時制が伝わるようになっているようで、過去も現在も未来も判然としません。
また、LINEやメール、電話でのやり取りでのビジネスマナーも教えた方がよさそうです。
本当に理解しているかどうかは別として、すぐにやってみて、どんどん覚えてゆくので、私も教えがいがあります。
※写真は、ホーチミンに戻ってくる時、飛行機から臨めるホーチミン付近の景色。
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