のきしのぶにややのとと
言語
昔々筒井康隆を手当たり次第に読んでいた時、何かのエッセイで
「のきしのぶにややのとと」という言葉が出てきた。
「のきしのぶ」は大根の葉を干したもの、で
「ややのとと」は「やや」が赤ん坊、「とと」が魚で
つまり小さな魚、「じゃこ」の事なのだと。
これは大阪の節約精神を表しているということで
その時には「ふうん、大阪ではそう言うのか」とだけ思っていたが
先日大阪の建物の色々を書かれている方にコメントで書いてみたら
ご存知ないということだったので
少々焦って改めて調べてみたところ
「のきしのぶ」というのは
実は細長い葉が特徴的なシダの一種なのだと知った。
さらに調べると女房詞で「大根の葉を干したもの」
あるいは「切り干し大根」や「干し菜」を意味すると知った。
筒井康隆が書いていたのはこちらの方だったのだ。
で、ナンで
シダの一種が大根の葉を干したものになるのかまでは、はっきりとはわからなかったが、この「のきしのぶ」が屋根の軒先にも生えて葉を伸ばしている画像があったので、これは軒先で何か(大根の葉を)干しているような見た目からきているのではと。
というワケで
ウチでは毎朝切り干し大根とちりめんじゃこを食べている。
(単純に好きだから)
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