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光と熱
昔々、高校の生物の授業で
「蛍の光みたいな効率のいい照明ができたらノーベル賞ものだ」
と先生が言っていたのを覚えている。
時は流れて、イマドキは右を向いても左を見ても
家の灯りも車のヘッドライトもイカ釣り漁船もLEDになった。
非常に効率よくエネルギーを光に変えるから省エネで
強い光でも今までほど熱さを心配しなくてよくなったし
何と言っても長持ちするようになった。
とはいえ
皮肉な問題も起きてしまった。
北国では冬、信号機に雪が付いて見えにくくなる事案が続発!
今までの電球は熱を発生していたために雪が付いても溶けていたのだ。
さあ、どーする!?
雪が落ちやすい(かもしれない)形のカバーを付けてみたり
人力で雪を落したり、薬剤を塗りつけたり
色々試みているがまだ決め手は無いようだ。
太古の昔
人類は火を手に入れた。
火は恐ろしい夜をしのぐ明かりとなり
寒い季節をしのぐ暖かさとなり
色々なものを調理して食べられるようにしてくれた。
それから長い長い年月を経て
火から光だけを効率よく取り出すことに成功したが
照明には無駄だとばかり考えられていた熱が
実は静かに仕事をしていてくれたのだ。
ガスコンロも熱の無駄が言われるが
北国では台所で火を使っていると何となく暖かくてありがたい。
もちろん夏場の3か月を除いてのハナシだが。