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無茶振りで給食の話をさせられた夢

物語

こんな夢を見た
大きな図書館のロビーのようなところで
「給食についての話をしてください」
と言われる自分。
また無茶振りかよー、と思いつつ応える自分。
そこは結構広いのだが人の出入りが多くてざわざわとしている。
ばらばらと並んでいるイスに人が座っているが何十人かいて
「聞こえますかー」と声を張り上げると
「聞こえませーん」という声があちこちから。
このマイクを使ってくださいと渡されたのが

なんだこりゃ!?

ここのボタンを押したままじゃないとスイッチが切れます、だとぉ!?
やりにくいったらありゃしない。
「そもそも給食というモノは」
と、戦後給食の制度ができた所から説明している自分。
まだ途中なのに「あと15分です」と言われて焦る。
それじゃあキモの部分を
「バランスの取れた食べ物を教室で一緒に食べることで-」
などど話している途中で「あと5分です」えっえっ!?
焦って
「給食は実は食べ物について必要な知識を教えてくれるものでもあって-」
「はい、終了です」
「えっ!?あと5分って」
「ここの時計は5分遅れてるんです」
「あ“!?」
がたがたイスを片付ける音の中にいつものマチナカの音が入り込んできて-
ぼんやりと布団の中にいることに気が付いたのが1日の朝。
布団の中でそのまま夢の中でしゃべりたかったことを整理していた。
給食は
「バランスの取れた1食である」
「食と栄養について学ぶ場である」
「種々様々な食文化の子ども達が家庭以外の食を経験できる」  
「たくさんの人と同じものを食べる経験で共感も違和感も経験できる」

思いつくのはこれくらいだが
ここからは思ひ出話
自分の小学校は結構大きくて給食は給食室で作るいわゆる自校方式だった。
だから
3時間目あたりから何となく給食室の「気配」がしてくるのである。
特に近い教室では。
ガチャガチャと音が響いて
そのうちいい匂いがしてくるのである。
4時間目ともなると授業中うわのそらになることも。
そしてその4時間目が終わると給食当番が給食室へ行って
食器やパン箱やおかずの金属のフタつきバケツを受け取って教室まで運んで
備え付けの長テーブルで取り分けるので、みんなが並んで受け取っていたが
多いとか少ないとかでもめることもあったなあ。
牛乳はビンだったから人数分入った箱は重すぎて大人が先に運んだ、と思う。
食べ終わるとそれぞれで給食を取り分けたテーブルまで食器を下げて
それをまた給食当番が給食室まで下げに行って
給食のおばさんに「ごちそうさまでした」と声をかけると
「はいよー」とにこにこ顔で受け取ってくれて
この人たちが作ってくれて
洗い物も片付けもしてくれていることを実感していたのだなあ。
これも毎日の食を巡る経験だったと思う。