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心の中にあるモノは

コミュニケーション

イギリスの妖精にボガートというのがいて
これはその人の一番怖いと思っているものを見せて怖がらせるそうだ。
これはナカナカに深い。
だから、一番怖い怪談というのは
「怖すぎて誰にも言えないんです」というハナシではないか。
それを聞いた人は、どんなにか怖いハナシなんだろうかと
勝手に自分の怖いものを思い浮かべて怖がるから
誰にでも一番怖いハナシになるに違いない。

さて、以前「いい会議とは」についてのWSがあった。
色々な会議の進行役として有名な人が講師となっていて
どんな知識や方法を伝授してくれるのだろうと参加すると
その人は「何でも質問したいことをどうぞ」と。
すると参加者から会議についての疑問や悩みが色々出てきて
その中で「では、いい会議とは・理想の会議とはどのようなものですか」と
逆に参加者への問いかけがあって
するとたくさんの人から色々な意見が出てきて
それを聞いている人たちが理解して・納得するという面白い構図となり
結局参加者たち自身が
「いい会議とはどういうものか」
「いい会議にするためにはどうすればいいか」について
自分たちの知識や経験を分かち合う場となったのだ。
これは初めての経験だった。
結局、講師から「いい会議とは」を聞くことは無かったのだが
「いい会議」が作られていく過程を体験してしまっていた。

そうだ、一つだけ講師から聞いたのが
参加者からの「失敗したことを教えてください」
という質問に、昔自分がやらかしてしまった失敗を語ってくれて
その会議の開催期間中針の筵でした、と。
最後に「そうか、ボクはそれからこういうことを考え始めたんだな」
「うん、わかった」
「ボクのスタートがわかりました、ありがとうございます」
と言ったことがものすごい収穫で
ナルホド、知恵と答えは悩む自身の中にあるのか
ということを納得したのだった。
自身の中にあるのは、怖いことばかりじゃない。


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