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セミは津軽海峡を渡ったのか!?

子どもの頃、近所でよくセミ取りをした
とは言ってもナカナカ捕まえられるものでもない。
ジイイイイイー
という声を聞いて「あ、セミがいる!」「近いぞ!」「あの木だ!」
と、飛び出しても
大抵は虫取り網の届かないところで鳴いていて悔しかったものだ。
ただ、運よく捕まえても
セミは1週間しか生きられないんだって
と聞いていたから、すぐに放してやった。
実際の寿命はもうちょと長く、と言っても2週間からひと月くらいだと
いや、やっぱり短いよな。
さて、そのセミはというと
マチナカ暮らしもあって子どもの頃はエゾゼミ一択でしたな。
それが近年北海道のあちこちで
南方系のセミが見られるようになってきているのでござる。
5年ほど前に遠くからかすかにツクツクホウシの声が聞こえてきて
え!?と、調べてみたら札幌市で定着しているという情報が出てきたのだ。
あの声を直接聞いたのは東京で初めての夏を過ごした時で
テレビなんかで聞こえていた音が初めて自分の耳に「じか」に響いてきて
生物分布の違いを体感したのだった。
それが
ついに先日、はっきりと家のすぐそばで
ツクツクホーシツクツクホーシモイーヨーモイーヨージイイィィ
と鳴いていたので確定ですな。
さてそこで
温暖化の影響か~とぼんやり思っていたのだが
よくよく考えてみると
このツクツクホウシはどうやって北海道に上陸したのか?ですよ!
いや、ツクツクホウシだけでなく
近年北海道で確認されている南方系のセミたち
アブラゼミやミンミンゼミやニイニイゼミやヒグラシもだ。

考え付くままに書いてみると

津軽海峡を飛んで渡った
いや、だけど、渡りをするチョウのようにはイカナイでしょうよ。
セミの移動距離を調査した報告をいくつか読んだが
セミは長距離の移動はしないようだ。
しかも海だし。

夏休みに北海道から本州に帰省した子がセミを戦利品に持ち帰った
いや、だけど捕まるセミは大体オスで、それは鳴いたから捕まるワケで
生きたオスだけ持ち帰って放しても繁殖は出来ないはずだ。

本州と陸続きだった時代に以下略
だから、近年の話だって!

セミが産卵した樹木が街路樹や庭木用に持ち込まれた
セミの幼虫が木の根元の土と一緒に持ち込まれた
成虫ではなく卵や幼虫の段階で持ち込まれたというワケだ。
ここらが現実的な解釈だろかと思っているが

もう一つ

セミオタクが繁殖目的でオスメスある程度の個体数を持ち込んだ
という可能性はゼロではない、と思う。