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ブッ飛んでる絵本

子育ての風景

読み聞かせのボランティアをしていたとき
「これ、読みにくいよねー」
「どうやって読んでいいのか、わからない」
という手ごわい絵本はなぜか私に回ってきた。
思い出すままに三冊を。

「ごろごろにゃーん」長新太 
イワシ型の飛行機にたくさんのネコが乗っていて
ただひたすらに
ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーんと ひこうきはとんでいきます
という文章が繰り返されることが
読み進んでいくうちに読み手を不安にさせるようだ。
でも大丈夫。
子どもは繰り返しが好きだ。

「かようびのよる」デヴィッド・ウィズナー 
かようび、夜8じごろ・・・
から始まるが、最後の方までほぼ文章が無い。
大量のカエルがハスの葉に乗って町の中を飛んでいく
その絵だけを見せてページを繰って行くので
これもやはり読み手はどうしていいのか不安になってしまうようだ。
でも大丈夫。
子どもは絵を見ている。

「もけらもけら」山下洋輔・元永定正
何と♪ジャズピアニストの山下洋輔の絵本。
セリフじゃなくて文章じゃなくて全てが擬音とスキャットなので
読み手はどうしていいのか混乱の極みに突き落とされる!! 
が!
私としては、これは非常に好きな本で思わずスウィングしてしまい
子どもを寝かせつけるにはまったくもって不適である。
最後のページから一気に本を閉じて裏表紙を見せて
ずばらば!だば!
とつなげるのが肝要だと(自分では)信じている。

いやー、みなさん
絵本って、ホンっとに面白いですねえ♪