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ヒントを与えるな!

コミュニケーション
子育ての風景
読書

「おおかみと七匹のこやぎ」は言わずと知れた童話の名作である。
子どもの頃からテレビで人形劇を見たりしたが
「幼児向け」なので
本を読めるようになっても、もう自分では読まなかった
のだが!
子どもに読んでやるようになって改めて
子ヤギとオオカミとのやり取りに、これはやヴぁいと気付いたのでござる。
オオカミがドアの外からお母さんのふりをして呼びかけると
子ヤギたちはお母さんはそんなガラガラ声じゃないと言ったので
オオカミはチョークを食べて(!)声をキレイにして
さらに子ヤギたちに足を見せてと言われて見せると
お母さんの足はそんな黒くなくて白いのだと言われると
オオカミは足を小麦粉で白くしてまんまとだましてしまう。
要するに
子ヤギたちはオオカミにお母さんの特徴を教えてしまっているのだ。
イマドキで言う「個人情報」である。
おそらくは、ドアには内側に・外側から開けられない鍵が付いていて
留守にするときには留守番に内側から開けてもらうしかない。
お母さんは「なりすまし」が来ることまでは想定しておらず
「不審者」は入れてはイケナイとだけ教えていたのだ。
おおおおお!
これはナカナカに今の世にも通じるハナシではあーりましぇんか!
これは親子の間で秘密の合言葉を決めておいた方が良さそうでござる。
「お母さんの博士論文のテーマは?」
「もつれあいプラズモンにおける光学的物理的干渉について(テケトー)」
「よし、お母さんだ ♪」
というワケで
正体不明の相手に個人情報を漏らしてはなりませぬ。

「お母さんは今買い物に行っています」
(今は子どもだけだな)
これも情報である。
ちなみに
オオカミは足を白くするために
まずパン屋に行って足をくじいたから練粉で湿布したいと同情させて
次に粉屋に行って粉をよこさないと食ってしまうぞと脅しているが
これもそれぞれに犯罪者のやり口である。
「おおかみと七匹のこやぎ」は小学校、中学校、高校でそれぞれに
防犯の教科書にできる物語だと思うぞ。
お話会のボランティアではオオカミの役が多かったな(遠い目