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炎天下
言語
コミュニケーション
ここ数年気になっている「誤用」があってですね
それは
炎天下の中
この暑さでまた見聞きすることが増えてきた。
これがテレビでもネットでも珍しくなくなってきているのだ。
初めて目にしたのはテレビだったが
その字幕でも「炎天下の中」となっていた。
あらー…
とは思ったものの、うっかりの間違いなのだろうと。
ところがところが、どうも年々見聞きする回数が増えているような?
つまりは書籍や新聞、雑誌とは違って
校正も編集もされないで文章が「活字」になって世の中に広まることが増えて
間違いを間違いと気づかずに・それで正しいと思って
その間違いを見た人がその間違いをそのまま使ってしまうからだろう。
改めていつもの新明解国語辞典第三版を引いてみると
「下」の漢字の造語成分という説明で
…のもと。…に属すること。
となっていて
要するに「炎天下」ですでに「炎天の下(もと)」の意味なのだ。
「支配下」や「影響下」と同じ用法である。
「支配下の中」「影響下の中」とは言わないよねえ。
しかしながら言葉というモノは
誤用も度重なれば標準化して・正しくなるのである。
そのうち「炎天下の中とも使われる」と国語辞典に載るのではないか。