底冷えの正体
実用
言語
お寒うございます。
寒いと言えば「底冷え」という言葉があって
北海道は寒いというけど、京都の底冷えはもっと寒い-
などと言われることが多々ありまして。
さてそこでその「底冷え」とはどういうことなのか?
ナンかこう、底意地の悪い冷え方とか?
足元から冷えてくるとか?
というワケで
いつもの新明解国語辞典第三版を引くと
底冷(え) からだの奥底まで冷える(ように寒い)こと。
だそうで、要するに
寒さで身体が冷え切るということでよろしいのでは。
で、ナンで「京都の底冷え」というのだろか?
色々調べていくと
京都は盆地なので、夜間冷えた空気が流れ出ないで溜まってしまうから
だそうで。
では実際に気温はどのくらいかと気象庁のデータを見て
京都・大阪・東京・札幌の2020年~2024年の
冬の1月と2月の平均気温を調べてグラフにしてみた。
まずは月平均気温
確かに京都が大阪や東京よりも低いがその差は1℃程度ですな。
次に月平均最高気温
これも京都が大阪や東京よりも低いがその差は同じく1℃程度とな?
最後に月平均最低気温
あ、これは京都の方が低い、っていうか
大阪より京都の方が2℃ほど低い場合はあるモノの
東京とほぼ同じとか?
ナンかこう、思ってたのと違うんだけど?
でさあ、はっきりここに見えているのは
札幌って
京都、大阪、東京と比べて格段に寒い、ということだ。
というワケで
京都の底冷えというのは
大きな意味での寒さに対する環境の違いなのではないかということ。
まずは服装。
これは京都に限らず本州の人の冬の服装をニュースなどで見ると
弱点が見えてしまうのですな。
最近の流行なのか首周りには分厚いストール等巻き付けている人は目立つが
帽子をかぶらないとか手袋をしていないとか
ブーツを履いていないとかスカートだとか。
見ていて、これじゃ体温が逃げて寒いよねえ、と。
そう言えば以前
大阪の人は東京の人と比べて着ぶくれようがしっかり防寒している
と何かで読んだ覚えがあるのだが、どうなんでしょか?
次に住環境。
断熱材の入らない「夏を旨とすべし」の家で
外の寒さからの避難場所になっていないのではと。
冬が短いので基本的に「やり過ごす」姿勢でガマンしていて
要するに、寒さ対策を間に合わせで済ませているのではないかしらん。
外が寒くて家の中も寒かったら、ずうっと寒いワケで
それなら身体の熱が足りなくなりますわなあ。
身体を温かく保つための色々は前の記事で書いたのだが
家を暖かく過ごせる場所にするにはホントは断熱材、なのだが
おうちは急に変えられないので
せめて窓のカーテンは
床までの長さにするとか窓枠にぴったりつけて冷気を止める
というだけでも違うと思う。
さてそこで
ウチは20℃ですが
お宅の室温の目安は何度でしょうか?