墓場に漂う白い煙
小さな怪奇現象
以前、お盆に息子を連れての墓参りで遭遇したこと。
お参りを終えてぶらぶらと墓地を歩いていると
ちょと離れて歩いていた息子が声を上げた。
「あ、なぜかここから白い煙が!」
息子が指さすあたりには確かに白い煙がふよふよと上がっていて
ああっ!こ、コレはお盆の墓場の怪異なのかーっ!!
そこは道端の墓石の無いちょと空いたところで
だからお墓のお線香じゃなくて
じゃなくて
リアル火のない所に煙は立たずだよコレは!
近寄って見るとそこには
枯れた小さな切り株があって
煙はその切り株の根元の割れた隙間から出ていて
さらに煙の出ているところをのぞきこんで見ると
どうやらタバコの吸い殻が押し込んであってだな
連日晴天が続いて乾ききっていた切り株の隙間に
誰かがちゃんと消していない吸い殻を押し込んでいったワケだ。
その吸い殻の火が切り株に燃え移って煙を立てていた、と。
だから、タバコの吸い殻はちゃんと火を消してから
じゃなくて!!
ダメでしょう!!
吸い殻をこんなところに押し込んで始末した気になっちゃあ!!
というワケで
「これは消さなくちゃ!」
ちょうど持ち歩いていたペットボトルの水を
これでどうぢゃ!これでもか!
「だっぷり」とかけて消火した。
火は怖いですよ、マジで。
怪談より怖いとですよ。(ヒロシ風)