扉のムコウ
子育ての風景
ウチでは90歳越えの姑一人での留守番は原則的にナシ、としている。
自分のことは自分でやれるしアブナイこともする人ではないが
もし、一人でいて転んだり何かの発作を起こしたら命に係わるからである。
というワケで
原則的に夫婦の一人が出かけるときにはもう一人が家に残ることにしている
のだが!
時には二人して出かけなくてはならないこともある。
(最長2時間までと思っているが)
そんな時はどうしているのかと言うと
まず、姑に持たせたキッズケータイを確認する。
嫁「電源大丈夫ですね?」
姑「大丈夫だよ、昨日充電したよ ♪」(充電できる後期高齢者)
次に
嫁「電話は出なくていいですからね」
嫁「用事があれば留守電に入りますからね」
姑「大丈夫だよ、電話が来ても出ないよ」
姑「どうせ出たってこんなワケワカラン年寄じゃとんちんかんだw」
ダメ押しで
嫁「ピンポンされても、出なくていいですからね」
姑「大丈夫だよ、誰が来たって出ないよ」
姑「おかしなのが来たら大変だ」
先日もこんなやりとりをしながら思ったのは
これはまるで子どもに読んだ絵本のような。
「オオカミと7匹の子ヤギ」
「うりこひめとあまのじゃく」
「天のかみさま金んつなください」
昔はやむを得ず親が子どもを家に残して出かけるときは
オオカミに襲われるとか・人さらいにさらわれるとか
ホントに命の危険があったから
動物が子どもを繁みに隠し・子どももじっと動かないで命を守るように
人間もこうして子どもを守っていたのだ。
そうして子どもを守ってきた自分たちが
次に守るのは高齢者なのである。