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気温と湿度と体感温度(その1)
勉強
実用
以前、鳥取の人が冬の寒さを
冷たい水の中に手を入れているような寒さ
と表現していて
湿度の高い寒さという北海道とは異質の寒さの存在を知った。
本州の冬といえば東京で二冬を過ごしたことがあったが
外歩きには木綿のトレーナーに木綿のジャンパーだけで十分だった。
東京の冬は乾燥しているから、ということなのか?
さてそこで
湿度の高いじっとりとした寒さというモノはほとんど経験がないのだが
何となく想像はできた。
昔々ちょと登山をやっていた時に、雲の中に入るとひんやりしたものだが
そういう感じではないか。
改めて気温と湿度と体感温度について考えてみると
まず、夏には湿度が高い方が暑く感じるものである。
うむ、皆さんの首が激しく上下方向の高速運動をするのが見えますぞw
同じ30℃でも湿度が90%と50%とでは快適さがまるで違いますな。
では、冬にはどうだろうか。
同じ0℃で湿度が90%の時と50%の時とではどう違うのか。
これが5℃なら?10℃なら?15℃なら?
そして同じ気温でも
湿度が違うと体感温度が違うという事はどういうことなのだろか。
色々調べてみたが
「こうなります」はあっても「なぜそうなるのか」が見つからない。
これもアレか、専門家には当たり前すぎるというヤツだろか。
というワケで
素人考えで恐縮ですが
まず
乾燥した空気は断熱材になるくらいに熱の移動が少ないが
湿度の高い空気は水分量が多いために
その水分が身体の熱を空気中に伝えるのではないか
それならば
その水分が、身体が放熱できる気温の32℃になるために必要な熱量を
各気温と湿度の組み合わせの中で計算して比べれば
寒さの度合いがわかるのではないか。
そもそも身体の熱の産生量は個人差が激しく大きいので
全ての人の体感温度とは一致しないモノの
中らずと言えども遠からず、くらいで。
計算法は
身体の周りの空気量を1m3として、そこに含まれている水分を32℃まで上げるために必要な熱量を求めるものである。
計算した結果をグラフにしてみると
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ほほほほほう
どの湿度でも15℃を境に必要な熱量は減るのだが
湿度30%の場合は必要な熱量の変化が非常に小さいのに比べて
湿度90%の熱量そのものと変化の大きさが目を引きますな。
いやソレよりナニより
15℃までは気温が上がるほどに必要な熱量が増えるですと?
気温が上がっているのに!?
どゆこと!?
これは一体ナニが起きているというのだろか?
(続く