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漢字や単語の覚え方

勉強
子育ての風景

昔々の学校時代、漢字や英単語をどうやって覚えたかというと
覚えているのは
宿題で、1つ10回ずつノートに書いてきなさい
なんて言われて、同じ「モノ」を繰り返し書かされて
これはもう、覚えるかもしれないが「作業」でしかなくて
つまらない時間つぶしでしたな。
それから年月は流れ、甥が宿題をやっているところを見たら
同じことやってましたな。
しかも、めんどくさくなったのか漢字の「ヘン」と「ツクリ」を別々に
例えば「議」だったら
まずタテに10個の「言」をずらりと書いて
次に「言」の右側に「義」を並べて10個書いてましたな。
いやー、いいのか?これ。
微妙にずれてるし。
いやいやいや
気持ちはわかるのよ。つまらないよねえ、こんな「作業」
さてそこで
今ぼちぼちとやっている「語学」が英語とスペイン語で
英語はスヌーピーの日めくり英語版でスペイン語は子ども用の物語、と
どちらも難しくなくて面白い読み物だ。

挿絵もあるので、どういう場面なのか大体わかるし
面白く読めて・面白いから読みたくなるのがいい。
そして子ども向けなので出てくる単語は基本的なものがほとんどで
それも繰り返し出てくるので、書いて・読んでいるうちに覚えてしまう。
さてそこで思ったのが
漢字でも単語でも文章・文脈の中で覚える方が楽なのではということだ。
かかる時間で言えば漢字や英単語を10個続けて書くなら1分程度。
文章を読んだり書いたりして覚えるならそれなりに何十分か。
しかし、アタマに残る度合いは文章で覚える方が断然強い。
何しろ用例丸ごと勉強しているのだ。
しかも挿絵付きだと
「こういう」場面で・感じで・動きで、というのが感じられて
要するに語感がわかるのだ。
そしてまた
辞書で単語を調べてはその単語の所にもう赤線が引かれていて
あ、また忘れてたかwとなったり
あ、これは前にも出てきたよね、何だったけかなー?
前にも出てきたと覚えてるなんてエライ ♪
あれ、ちがた!前に見たのとちょと違うスペルだった ♪
と、何でも楽しめている自分に驚いている。
以前の自分だったら
何度も同じ単語を辞書で引いてしまったりすると
なかなか覚えられない自分に激しい嫌悪感を抱いていたのだ。
やりたくてやっていたのじゃなくて
やらねばならぬと無理をして歯を食いしばっていたからと今ならワカル。
だからあの時の自分に囁きたい。
そういう頑張りは違うって、ホントはわかっているよね。
覚えるだけの勉強なんて使えない道具を集めるゲームだよ。
本当の勉強の方が楽しいよ、と。
それでも
あの頃から集めていた道具が今の楽しい勉強の元になっている。
それは確かなことである。

学びて思わざればすなわち罔(くら)し
思うて学ばざればすなわち殆(あや)うし (論語 為政編)