水を粉にすれば燃えるって?
物語
こんな夢を見た。
ナポ○オンズの二人が公民館みたいな小さなステージに立っている。
「さてみなさん」
「燃えにくいものでも粉にすればよく燃えるようになりすよね?」
「鉄だって、粉にすればよく燃えるんですよ!」
「みなさん、ご存じですよね?」
周りを見ると、真面目そうな顔で「うんうん」とうなづく人ばかり。
「だから、水も細かくすれば燃えるんですよ!」
(おいっ!)
「みなさん、ご存知でした?」
(おいおいおいおいっ!)
(ここは笑うところだろっ!)
「そもそも、水って、エイチ・ツー・オー、でしょ?」
「水素と酸素だから、どちらも燃えますよね?」
そうだ、その通りだと激しくうなづく人たち。
(そうじゃないっ!そういうハナシじゃない!ナンで信じるんだー!)
「では、実際にやってみましょう」
「はい、ここに噴霧器がありますから、これで水を細かくしますね」
大きな園芸用の噴霧器を取り出して、タンクには透明な液体が。
(透明な液体だからって、水とは限らないでしょ!)
(これがもし燃えるんだったら、ガソリンとかベンジンとかじゃないの?)
(こんな場所で噴霧して燃やしたら火事になるでしょ!)
(床は木だよ!すぐ横に幕があるよ!お客さん、目の前だよ!)
一人が噴霧器をシュコシュコと操作して・構えて
もう一人が紙に火を点けて手を伸ばしてポーズを取っている。
(うあああああっ!!ダメダメダメ!やめてーっ!!)
と叫ぶ自分だが、夢の中の悲しさ、声が出ない身体が動かない・・・
そこでぼんやりと目が覚めた。
ものすごく疲れていた。
まだ朝の5時。
なんでこんな夢を見た・・・?
あの手品はあの後どうなったのだろか。
「あれ、おかしいですね、火が付きませんね」
「ここの水道の水、キメが粗いんでしょうか」
とか?
それにしても
彼等のバカバカしくも面白いマジック大好きでした。
寂しいですねえ