土づくり
実用
昔々、転勤して歩いた時
大体集合住宅でどこにも一応は「庭」が付いていた。
庭と言っても「使っていい地面」が1坪あるよ、とかでw
大抵は2年かそこらで引っ越しなのでほったらかしになっていましたな。
「庭」がほったらかしなのは平屋(二軒長屋)に入った時も同じで
いわゆる「草ぼうぼう」でしたな。
さてそこである転勤先で
その一坪の「庭」で何か作ろうと
まずは草むしり、というかスコップでの「草掘り」から。
根こそぎ掘り起こして取りまくったはいいものの
土が、ですね
見たことのない真っ黄色の粘土と言うかシルトと言うか
要するに作物を植えられるような顔つきをしていない。
生えていたのもまるで谷地坊主のようになったイネ科の雑草だけ。
これが荒れ地の土というモノか。
はー、これ、どうしたものかと考えて
バーク堆肥の大袋(15㎏くらい?)と
牛糞堆肥(5㎏くらい?)を買ってきて
その一坪に投入して混ぜ込んだら土の容積が2倍に膨らみましたなw
で、このまだらになったw土に廿日大根やエンドウ豆などを植えたはず?
まあ、とにかく何やかやは収穫出来て・そして
秋には土の色が普通の土の色に変わっていて、驚いたのですな。
しかもほくほくと柔らかくなっていましたの。
土って管理の仕方でこんなに変わるんだ-と思ったことでござる。
この経験からわかったことは
荒れ地を農地にするにはこれくらいやらないと
資材を加えないとイケナイのだということで
ただ「土を耕せば農地になるでしょ」というハナシではナイ、であった。
これが江戸時代だったら
土地を肥やすのに・地力を維持するのに
草場で青草を刈って土にすき込みマチナカまで肥汲みに行って
どれだけの労力を費やしたことだろか。
ちなみに
北海道で大量に獲ったニシンは食べるのではなく
鰊粕という肥料にして、日本各地に運ばれたのである。