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ヒトダマの色は何色だろか

怪奇現象
子育ての風景

さて前回の記事をお読みになって…お気づきだろうか(六角精児の声で

小学生の私が「耳なし芳一」の絵を描いていたら
「ヒトダマはこんなに赤くないの」
「もっと青っぽくて、こんな形じゃない」
と、母に言われたことを…
で、ナンで母がこう言ったかというと
母は何度も「ヒトダマ」「火の玉」を見ていたからなんだねえ…
だから私が描いていた絵の「ヒトダマ」は「実物」と違うと…
はははは…(汗

母は子どもの頃に何度かヒトダマを見たと言っていた。
部屋の中でヒトダマが天井に向かってすーっと上がっていったとか
おばあさんと手を繋いで道を歩いていたら
近所の家の屋根の上に火の玉が飛んでいるのが見えて
「おばあちゃん、怖い、あの家の屋根の上を火の玉が回っているよ」
と言うと
おばあさんには見えなかったらしく
「ああ、それなら、あそこのじいさんがそろそろ危ないと言っていたからもうダメかもしらん」
後で、その日のその頃に件のおじいさんが亡くなったと聞いたのだとか。
母が言うに
子どもの頃には見えたけど働くようになってからは見えなくなったのだと。
母は小学校を出ると奉公に出されたと言っていたから
母の子ども時代は本当に子どもの時で終わってしまっていたのだ。

さてそこで
どうして私が描いたヒトダマが「火」のようだったのかというと
テレビなんかでやっていたヒトダマが「火」だったからである。
これは脱脂綿にアルコールを含ませて細い針金で吊って火をつけたのだと。
そうするとアルコールランプの火の色・青っぽい炎になって
っていうかテレビがカラー放送になったのは私が中学生の時で
小学生の頃は白黒画面で見ていたワケだが
それでもちょと透き通った炎だったのはわかった。
しかし小学生の時には理科の実験でアルコールランプを使っていたから
アルコールランプの炎が青っぽいのは知っていたのに
ナンでヒトダマの色を最初に赤くしたのかというと
それは火なら赤く塗らなくちゃ、という思い込みであってだな
いやそれだけではなく
焚火もしていたし石炭ストーブも焚いていたから

火の色は赤じゃなくて黄色からオレンジが多いと知っていたのだが
本物のヒトダマは火ではないと思っていたので
それなら何色にすればいいのかとちょと思って
なぜか結局安易に赤くしてしまったのである。
太陽は観察したのを描けたのだが

ヒトダマは見たことなかったし。
ただ、何となく
ヒトダマは本当の火ではないから熱くはないのだ、と思ってはいた。
母の見たヒトダマの形状をもっとよく聞いておけばよかったと後悔しきり。
それにしても
ヒトダマとは何なのだろうねえ。

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