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燃費ゼロでメンテフリーの融雪漕

前に住んでいた家で、冬にお風呂に入っているとき、このお湯はどうせ流しちゃうんだから、これで雪を溶かせればいいのになあ、とぼんやり考えたものだ。
さてそこで、現在のわが家にはまさにそういう融雪漕がある。
玄関前の車を停めるスペースの地下に

たて・横・高さそれぞれ2mのコンクリート漕が埋め込まれていて

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そこにお風呂場の排水管をつなげてあるので、お風呂の排水はまずその漕に流れ込んでから道路側の下水管に流れていくようになっている。要するにこの漕の中に雪を入れてお風呂の温排水で溶かすという仕組みだ。そしてこの融雪漕内では常に水面が地下1mにあるので札幌程度の寒さでは漕内の水は凍結しない。あ、冷え込みの強い日が続くとさすがに表面が凍ることはあるが、それでも表面の1、2センチだけである。

お風呂の排水で溶かすのだから一度に溶かせる雪の量は限られるが、それでも毎日必ず雪は溶けていくのでありがたい。もし大量に溶かしたいなら、お風呂場からお湯を流せばいい。
わざわざやらないけどな。

融雪漕に投入された雪の塊は水に浮く。雪は空気を大量に含んでいるからだ。以前は頑張ってスコップで水の中に押し込んでいたが、歳も歳なので最近は投げ入れるだけにしている。山になったところをちょっと均して、そこまで。水の上に厚さ30センチくらいの「雪のフタ」をすると冷え込みの厳しい日でも水が凍りにくいが、頑張って雪をシャーベット状になるまで水と混ぜてしまうとかえって表面が凍りやすく、翌日雪を入れるときにスコップで氷を割らなくてはならない。それにこれだと融雪漕の中の熱が外に逃げてしまって冷えすぎてしまうと思う。

この融雪漕は今住んでいる家を建てているときに工務店から「今更ですが」と提案があって二つ返事で作ったものだ。一度作ってしまえば燃料もメンテナンスも要らないので、初期投資だけで済む。気になるお値段はと言うと、土台を作ってしまってから提案されたので改めて地面を掘ってコンクリートを打ったので50万円ほどかかったが、最初から土台と一緒に作ればずっと安かったと思うので、ちょと悔しい。
これから家を建てようかという方、どうでしょうか。




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