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オドロキ!粉吹きイモ
子育ての風景
勉強
小学校3年の時だったか、家庭科(今の生活科)の調理実習で
粉吹きイモとほうれん草のバター炒めをやった。
ほとんどの子が本格的には料理をしたことがなくて
あたふたしながらやっとのことで「調理」と格闘していた。
それでも粉吹きイモはみんな大好きでよく食べていたモノだったから
ジャガイモを切ってナベでゆでながら
「いつもの粉吹きイモになるだろう」と思っていた。
竹ぐしを刺してゆで上がったことを確認して
フタをしたままのナベを苦労しながら傾けて熱いゆで汁を捨てて
期待しながらフタを開けると
ただのゆでたジャガイモがあって
「あれーーー!?」となったのである。
「粉、吹いてない!?」
とまどう私たちに先生が
「ナベをゆすってごらん」と。
こう?こうかな?
両手でしっかり取手をつかんでナベをゆすると
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あっという間に粉を吹いていつもの粉吹きイモになったのだ。
これにはみんなびっくりして声が出た。
そしてまた
ホウレンソウのバター炒めはというと
ホウレンソウを洗って切ったら大きなザルに山盛りになって
こんなにあったら山のようにできるのではないか
そんなに作って大丈夫なのかとみんなで不安になりながら
火にかけた中華ナベにホウレンソウをザルから勢いよくあけると
びゃびゃびゃー!!とものすごい音が!!
思わず小さな悲鳴が出た。
ホウレンソウを洗った水が大分残っていたのである。
「混ぜて、混ぜて!」と、頑張って混ぜていくとあら不思議
ホウレンソウの山がどんどん低くなっていくではありませんか!
しまいには中華ナベの底に一山にまとまって
普通の分量になったのである。
もの凄い音にもびっくりしたが
山のようなホウレンソウがこんなに小さくなってしまったのにも驚いた。
勉強というものには
実は多かれ少なかれオドロキが伴っている。