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丸鶏の解体

実用

平日のスーパーに行った。
ここで言う平日というのは、割引もポイント増しでもない日のことだ。
イベントのない日のスーパーは実は割引商品が多い。
“実は割引商品が多い” (2度書きました)
思った通り、ローストチキン用の丸鶏が半額になっていた。
”半額になっていた”(2度書きました)

コレを料理したい料理したい料理したいいいっ!!
私は湧き起こる衝動を抑えきれずに丸鶏のケースを掴んでいた…。

帰ってすぐに強めに塩コショウをしてポリ袋に封入して冷蔵庫へ。
そして時間ができたところで解体した。
解体するなら文化包丁よりナイフ形の刃物の方がやりやすい。
夫が自炊用に買ったグローバルナイフを手に取る。
まな板の脇にひっそりと自生していたグローバルナイフよ!出でよ♪

丸鶏をひっくり返しながら関節部分に刃を入れて
手羽部分と胸肉ともも肉に切り分ける。
え?関節って切れるの?
いい質問ですねえ!
実は関節は骨の塊というワケじゃない。
だって、動かなくちゃ、でしょ?
関節は、関節同士が・骨と骨とが「スジ」つまり「腱」でつながれている。
だから、関節と関節は間接的につながって、いやまあいいんですケホケホ
だから、関節は色々に動かせるのだねえ。
というワケで関節の真ん中あたりに刃を入れて
つないでいる腱を切れば・関節は離れる。
トリの肩関節と股関節を切り離して並べて写真を撮ろうと思ったが
何だか猟奇的な図柄になりそうだったので自粛。
で、その後一晩冷蔵庫で寝かせたトリの骨付き肉を
厚手の保温ナベにぎゅうぎゅうと詰め込んで、そのまま火にかけて
いい具合に焦げ目がついたらトングでひっくり返しひっくり返しして
半分くらい火が通ったところで水を1カップ入れて煮込む。
10分ほどぐらぐら煮たらあとは保温状態で放っておく。
で、晩御飯の支度をする時間になったら
このナベに野菜をガバガバ投入して、煮込む。

今回入れたのはニンジン、ジャガイモ、タマネギ、スッキーニ、キャベツ。
野菜とトリ肉の水気が回って
てろてろで具だくさんの食べるスープが出来上がる、というワケだ。
丸鶏にはあらかじめ強めに塩コショウしてあるので特に味付けはいらない。

このスープが旨い理由は
下味をつけて一晩置くことで旨みが生まれるのと
何よりもトリを丸ごと煮込んでいることだ。
肉だけの煮込みより、骨付き肉の方が断然旨い。
それは、骨やスジや皮には旨みの元がたーっぷりと含まれるから。
骨はすべてがカルシウムで出来ているわけではなく半分はたんぱく質でみなさん大好きなコラーゲンとか-あっ、はいはい自粛するってばw
ローストチキン用の丸鶏は時に半割りで売っていることがあるから
まずは半割りで試してみては。
ナニ、焦げ目をつけてありあわせの野菜と煮込めばいいだけだから。

思うより簡単で美味しい。
胸肉2枚はナベから取り出しておいた。

これは薄く切ってパンにはさんでもいいし細かく裂いてサラダの具にしても ♪うふふふふ

あ、もし丸鶏が手に入らなかったら、骨付きの肉ならいいので
骨付きモモ肉、手羽元、手羽先等をテケトーに混ぜて使えばいいと思う。
普通の肉に骨付き肉を少し加えるだけでも旨みが違うので
ぜひお試しくだされ。