段ボール箱で段ボール堆肥のプレゼン
コミュニケーション
実用
後先になってしまったが
やはり段ボール堆肥の作り方を書いておかなくちゃと。
そこで
収納用組み立て段ボールを使ってのプレゼン演習を再現する。
段ボール堆肥についてのプレゼンを始めます
段ボール堆肥の作り方は
① 段ボール箱に基材を入れる
② 生ごみを入れて混ぜる
これだけです
基材とは、最初から段ボール箱に入れて生ごみを混ぜていく土台で
庭の土でもいいし、ピートモスともみ殻燻炭を混ぜてもいいでしょう
分量はピートモス5リットルにもみ殻燻炭1リットルです
一袋ずつなのでお手軽です
さて、段ボールで堆肥ができるとはどういうことでしょうか
要するに、生ごみの有機質を微生物が食べる!!ということです
これは発酵と呼ばれるもので、発酵には嫌気発酵と好気発酵があります
嫌気発酵は空気の要らない発酵で・好気発酵は空気の必要な発酵です
発酵するときに、メタンガスや二酸化炭素や水やアンモニアができます
例えば、農場で積まれた堆肥の中では何が起きているでしょうか
まず、食べやすい・分解しやすいのは糖類・アミノ酸ですが
増えやすい糸状菌が食べては増えて、盛んに活動することで熱が出ます
人間が運動すると暑くなるのと同じです
ところが、糸状菌は熱に弱くて、自分の出した熱でやられてしまいます
おバカですねー
糸状菌が減るのに替わって今度は熱に強い放線菌が増えてきます
この段階では糖類・アミノ酸類は少なくなって繊維の割合が増えてきます
繊維はゆっくりと分解していくのであまり熱は出なくて、堆肥の温度は下がってきます
最終的に分解されにくいものが残って
色々な細菌によってゆっくりと分解が進みます
これは、農場で一度に積まれた敷き藁や糞が堆肥化していくときの話で
家庭で段ボール堆肥を作るときには毎日菌にエサを投入し続けるので
様々な菌がせめぎ合っていると思ってください
さてわが家の場合は6人家族で毎日生ごみが1.5リットル出ます
ですから、ひと月で45リットル
3か月で実に135リットルになる計算ですが
3か月間生ごみを段ボール堆肥に入れ続けたら
22リットルになっていました
135リットルになるはずが、22リットルになっていた!
のではなく、初めに6リットルの基材を入れていたんですから
135リットルの生ごみは16リットルになってたワケです
このように
段ボール堆肥は家庭で出る生ごみを身近な材料で減量できる手段です
よく聞かれるのが
「庭が無いけど、できた堆肥はどうすればいいですか?」です
役所が引き取り先を紹介していることもありますし
欲しい人にあげてもいいですし、最終的に捨ててもいいと思います
生ごみの分量が減って、乾燥させると軽くなるので
ゴミ出し・ゴミ収集の作業は楽になります
自分としては単純に、ゴミが減らせる・軽くなる、でいいと思います
「それなら生ごみをそのまま広げて乾燥させてもいいのじゃない?」
でも、広げると場所を取るし、臭いし虫が寄って来ます
段ボール堆肥は確かに手間もかかるし生ごみの種類によっては向きません
土いじりが好きだとか、漬物を漬けるのが好きな人に向いていると思います
確かに誰でもができるわけではないのですが
ゴミの減量の一手段としてはいいと思います
そして、単純に生ごみを減少させるだけでなく
自分たちが日ごろどういうゴミをどれだけ出しているのか意識するとともに
微生物の働きにも目を向けて、面白がってもらいたいと思います
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