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グリーンフラッシュ

子育ての風景
勉強

グリーンフラッシュという現象がある。
日没の時、太陽がすっかり沈み切ったその瞬間に
沈む夕日の最後のひとかけらのように緑に輝く現象である。
地平線に近い高さで、空気が澄んでいることが条件らしく
なかなか出会えない現象というのだが私は何度か見ている(ドヤ顔)
これは太陽が沈み切る瞬間に
厚い空気の層をちょうどいい具合に曲がって通り抜けた
緑色の波長の光が一瞬だけ目に届く現象である。
他の波長の光は目に来ないでよそに行っちゃうのですね。
いや、緑の光が線的に「曲がる」ということではなく
控えめに反射・散乱しつつ目に届くという事では。
緑より波長の短い青系は散乱しすぎて減衰してしまう。
夕暮れ時のように。

都会から離れた台地の端に住んでいた時
西を見ると左手に山、右手は平野で、その彼方は海だった。
そのおかげで陽が長い季節には
地平線に沈む夕日を見ることができた。
おかげで
見えるかな見えるかなと期待しながら見て
何度か輝く緑色を親子で見ることができた。
今から半世紀ほど前
グリーンフラッシュを初めて見たのは海岸だった。
ドライブしていて海岸沿いの道路に出たらちょうど海に夕日が沈むところで
「もしかしてグリーンフラッシュが見えるかも」と
小さな防波堤で日没を待った。
それは一体どんなものだろうと思いながら見続けていて
ああ、沈んでしまった、と思ったその時
ぎらり
と美しい緑色が!
「あーっ!」
「あーっ!」
「見えたね!」
「見えた!」
絵の具の「みどり」と「きみどり」の中間くらいの
明るい鮮やかな緑色だった。

以来、開けた場所で夕日に遭遇するたびに一生懸命見続けたので
素人としては結構な回数見られたのだと思う。
美しい現象は思うより身近にあるものなのだ。
グリーンフラッシュは見ると幸運が訪れる、などという話があるようだが
一緒に初めてグリーンフラッシュを見た同士で結婚した。
はて、これは幸運だったのでしょうかねw