算数の実験
息子が小学生のとき、「算数がワカンナイ」と言ってきた。
レンガを並べて四角く囲った面積の計算なのだが
同じ個数でも並べ方で面積が変わるのは
「ヘン」だ
という。
教科書を持ってこさせて計算してみせると
「それはできるけど、ヘンでしょ。」という。
教科書どおり計算はできる、でも
同じ個数のレンガなのに違う並べ方をすると面積が変わる。
そこのところが「ナンかヘンだー」というのだ。
先生にしつこく
「ナンで?ヘンでしょ?ナンでー?」
と聞いていたら
「おうちの人に聞きなさい。」
と言われたと…。
親としては頑張って考えねばなるまい。
うーん、ナニかわかりやすい・身近なものはと見まわしているうちに
ふと目に留まったのが本棚にかけてあった
「あやとりのひも」
おお、これだ!
あやとりのひもを取って、両手の人差し指と親指にかけ
指を一杯に開くと5:4くらいの長方形になった。
で、親指と人差し指をつまむように近づけていくと
両手は左右に離れていき
長方形はどんどん細長く横に伸びていって
しまいには細い棒のような形に。
「あやとりのひもの長さは同じだろ?」
「でも、形で面積は変わっていってるよな?」
「あー、ホントだー♪」
というわけでめでたく納得してくれた。
計算だけでは納得できないこともあると思う。
そんなときは
ちょっと「実験」してみるといい。
理屈だけじゃなくて・感覚的に分かることも必要だから。