顔だって寒い
実用
子どもの頃、札幌雪祭りの会場にやってくる有名なおじさんがいた。
雪の中、パンツ1枚に幟を持って
「全身、顔にいたしましょう♪わっはっはっは!」
と笑いながら歩くのだが、髪の無い頭と肌は赤くなっていた。
寒くても顔は外に出していて平気なのだから
身体も慣らせば・鍛えれば裸でも寒くない、とのことだった。
見ている方は冬のコートを着ていることに
何と言うか、いごこちの悪さを感じた。
さて、冬になったが
ホントに顔は寒くないのだろうか。
確かに外を歩くとき
身体にはコートや手袋や帽子や長靴を身に付けているが
顔はそのまま外気にさらされている。
ただ、寒くないかと言えば…寒い。
でも、寒いと言うよりは冷たい感じで
氷点下10度以下になると
顔がぴりぴり痛くなって、凍えて思うように口が動かなくなる。
氷点下29度まで経験があるが、そうなるともう顔の感覚が無くなって
家に入って鏡を見たら顔が青黒くまだらになっていたので
ひょっとして、凍傷の一歩手前だったのかもしれない。
まあともかく、顔は、身体が寒いようには寒くない。
おそらく、普段から外気にさらされているので
手のひらのように感覚が鈍くなっているのだろう。
そう思って
試しにウールの布で顔をすっぽり覆ってみると
とても温かく感じて、布をはずすと寒かった。
つまり顔からも体温は逃げているのだ。
でも、顔は寒いと訴えないので、ただ冷えているのだ。
プロレスラーだって殴られれば痛いのと同じで
顔だって寒いのだ。
だから
顔もいたわりを忘れないでいてやろう。
きっと温かさに喜ぶと思う。
ちなみに
ここ10年ほどは冬にはマスクをして歩いていた。
顔が暖かいし冷たい空気を吸い込まないのでノドが楽。
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