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偶然の衝撃が芸術的な形を生んだ

ふと保温ナベのフタを見ると

あれ?蒸気の逃がし口?

いやいやいやいや
保温ナベでそれは無いでしょうよー
このフタ、きっと落としてぶつけちゃったんだよねー。
重くて使えなくなったからと姑から譲られた保温ナベだったのだ。

ん?そういえばこの形、いつかどこかで見たような?
あー、そうだよー、缶ビールの口がこんなんなっていたんだよー ♪
何年か前
「ビールがいいなー」という甘えにしぶしぶ応えて
冷蔵庫の中から取り出したビールの缶を見ると

↓こんな形に!(あ、これは飲み終わったモノです)

へー、最近のビールの缶はこんなになっているのがあるんだー!
缶でそのまま飲む人にもグラスに注いで飲む人にもいいかもしれない。
かーっこイイなー♪
だけど、お節介じゃないかな、ここまでしなくても
よく見ると開け口に真っ直ぐじゃなくて「ちょと」斜めになっていて
ナンかこうこうすればキレイに注げる流体工学的理由、みたいな?
と解釈。

最近の缶ビールってここまでやるんだねー、と夫に言うと
「あ、それ、落としたの」
…ガクッ!!
私は全く飲まないので、夫が買ってきたビールを自分で冷蔵庫に入れたのだ。

↓そういえばこの左側、引っ込んでるし

で、ナンでこんなにきれいな形になったのか?

思うにビールの缶がキレイな円柱形なので
落としてふちがぶつかった時の衝撃が
均等にふちの部分に伝わった、ということなのだろう。
いびつな形や材質だったらこんなに左右対称の形にはならないはずだ。

逆に思ったのは
何かを思ったように成形するには元の形と材質が均等でないと
形と材質に合わせて加工する必要があるのだなあ
ということだった。

精妙なビール缶がもたらした偶然の妙♪
実にゲージツ的だ。