見出し画像

大人になれば自然にできるってか?

勉強
子育ての風景

昔々、急に魚料理の講習会の講師を頼まれたことがあった。
講師役の方が急用で来られなくなったのだと。
「アナタ、魚の身おろしできるよね!?」
切羽詰まった様子に、近所の奥さんとともに参戦することに ♪
メインはホッケの身おろしと包丁を使ったすり身作りとな?
うんうん、調理師じゃないけど家庭料理ならできるし。
ばたばたと包丁持参で出かけた講習会は無事に終えることができたのだが
実は一つ驚いたことがあった。
魚の身おろしを覚えたいのだったら若い方たちかなー
と思っていたら!
自分と同年配の40代ばかりでなく50代の方々もだったのである。
なぜそれで驚いたかと言えば
子どもの頃から大人は何でも知っている・何でもできると-
というか、何でも知っているのも何でもできるのでも
それは「大人だから」だと思っていたのだ。
料理も手仕事も難しい漢字や言葉やことわざも昔の出来事も
周りの大人は出来たし知っているものだった。
自分は歳の離れた末っ子で「大人の中に子どもが一人」状態だったから
余計にそう思っていたのだろう。
考えてみれば、大人になったから自動的に何でもできるわきゃあない。
何もできないまま大人になってから思い知った自分であった。
読んで・聴いて・見て・やってみて・失敗して・またやって
大人は試行錯誤の積み上げでできている。