なぜここにニクロム線!?
小さな怪奇現象
昔々、北海道の中でも極寒の地に住んでいた時
トイレがあまりにも寒いので赤外線ランプの暖房機を置いた。
古い古い木造の家で、トイレはその当時すでに珍しくなっていた
汲み取り式だった…。
トイレに入っているときだけスイッチを入れていたのだが
ある夜あまりにも寒かったので(-20度以下)
次に入るときまでつけっぱなしにすることにして
スイッチを切らずにトイレから出たところ
トイレの照明のスイッチ板が
暗い廊下で小さくぼうっと明るくなっている。
ん?
トイレの照明のスイッチを切るとスイッチ板の明かりも消えて
照明のスイッチを入れるとスイッチ板がぼうっと明るくなる。
おいおい…(汗)
工具箱を持ち出して、廊下の照明をつけて、スイッチ板を外してみると
なんと、まあ
スイッチをつないでいたのは
ニクロム線のコイルだったじゃあーりませんか!
あれですよ、電気を流すと効率よく熱に変わる
あの、ニクロム線のコイルですよ?電熱器に使うヤツ!
スイッチ板を外した状態でスイッチを入れるとそのコイルは赤熱した
…ああ、これは確かに電熱器のコイルだよ…証明終わり。
壁についているスイッチにナンでこんなものを付けた!
気付かないでトイレの暖房を入れっぱなしにしていたら
壁の中から燃え出していたはずだ。
即座にソイツを外して普通のコードに付け替えた。
誰かが古くなったコードを付け替えたときに適当なコードが無くて
ありあわせの・よりによって・こんなモノを取り付けたのだろう。
「あ、ちょうどいい短いのがあった ♪」
今までの住人はトイレで電気暖房を使わなかったということだろか。
いやいやいやいや・なににせよ・とにもかくにも
知らないということは
本当に恐ろしいことだと思ったのでござる。
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