押すなよ?
コミュニケーション
以前、ちょっとしたホールをお話会の会場に借りたとき
場内がとても暑くて、前後の扉を一杯に開けてもまだ暑くて
さあ、どうしようと思ったら
ドアの横に天窓を開ける押しボタンがありましてな。
会場の天井は体育館くらいの高さで天窓は外に面していたから
天窓を開けたら上まで風が通って涼しくなるのじゃない?
ただ、押しボタンの横には
「天窓は開けないでください」
というステッカーが貼ってあって
困ったねー、でも、開けたら閉めればいいのじゃない?
などとメンバーでゴチャゴチャ話していたら
一人が「えーい、押しちゃえー ♪」
と、ボタンを押してしまったのだ!
「えっ!?」と固まる他のメンバー。
見上げると遥かに高いホールの天井横にあった天窓が
ウイーーーと開いていって
天窓に向かって風が流れていくらしく
天窓のカーテンが外に吸い出されて・外にはためいてしまっていて
これはこのまま閉めたらカーテンが挟まっちゃうでしょ!
だから・それで「開けないでください」だったんだー(震える・大汗
「押しちゃえ」の人は困ってもじもじするも・もう遅い。。。
で、私は途中で帰らないといけなかったのでその場を離れたが
そういえばあの後どうなったのかは聞いていなかったなー。
ヘタすると管理人さんに怒られて
今後はもう、あなたのところには貸しませんからね!
になったかもだったが・そうはならなかったので
まあ、ナンとかなったんでしょー(知らんけど)
さてそこで
やってほしくないことは・絶対にやらないように伝えないとイケナイのだ。
「開けると閉まらなくなるので開けないでください」とか?
「押したら面倒なことになるんだよ!」とか?
それなら「管理者以外操作禁止」とか「無断で操作した場合には罰金」とか
だけど・どうしたって
「押すな」と書いてあっても「押しちゃえ」の人はいるワケなので
むしろカバーをかぶせるなどして
押せないようにしておいた方が無難でござる。
ほれ「ネコを追うより皿を引け」と言うではありませんか。
そういえば
昔々、結婚したばかりの頃
夫の実家に行って台所を手伝っていたら、まだ若かったおばあちゃんが
フキンを漂白するのに、ハ○ターのキャップを取って
洗い桶に「じゃーどぼどぼどぼどぼ」!
思わず「あー、それはキャップ1杯で充分ですっ!」
と叫んでしまった。
ビックリする40代のおばあちゃん。
「あれ、ホント?」
容器を渡してもらって、裏側の使用説明を見せる。
「ほら、ここに」「この洗い桶ならキャップ1杯でいいって」
「あらー、見たことなかった!」
アバウトな姑に驚くヨメ。。。
次に行ったとき、姑が
「ホントにキャップ1杯で白くなるみたい」と。
「これくらい入れなきゃ白くならないと思っていたの」
めでたし、めでたし♪
ってか?
どんなに考えて考えてわかりやすい説明を書いても
読まない人は・読まない!
伝えたい側は、とにかく、説明をわかりやすく!と考えるものだが
実は、まずは、その説明をどうやって読んでもらうかを考えなくてはならない。
見ない人・聞かない人をどうするかが、一番大変なのだ。
老眼で見えないとか・耳が遠くなって聞こえない
という以前に
見ない・聞かない人は少なくない。
コミュニケーションは相手があるから大変なのだ。