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初めてのベトナム料理
昔々初めてベトナム料理店に行った時の事を。
あれは蒲田だったろうか、出かけていてちょうどお昼時になったので
どこか食べるお店はないかと歩いていると(オレは腹が減っているだけー)
商店街に「ベトナム料理店」という文字が見えたので
これは初めてだと入ってみた。
料理名なんて全くわからないからお昼の定食を頼んだのだが
一口食べてこれは失敗したと後悔した。
クサイ…
何というか、牛舎のニオイに近い。
困ったなー、と思いつつも
もったいないしお腹もすいていたから少しずつ食べているうちに
ナンかコレ、美味しいな、と。
ニオイは別として旨みがあるのだ。
そのニオイは食べているうちに慣れてくるというか気にならなくなってきて
食べ終える頃には「これってクセになるかも」とすっかり気に入っていた。
あれはニョクマムというベトナムの魚醬だったのではないか。
発酵料理に美味しく征服されてしまったのでござる。
慣れると旨い発酵料理。
ましてや食わず嫌いはもったいない!
とわかったできごとであった。
そういえば
初めて「くさやの干物」のニオイを嗅いだとき
牛舎のニオイがすると思ったのだが、くさやも魚を発酵させたものなので
魚醬と共通するニオイ成分が含まれているのかもしれない。
ちなみに
くさやとの出会いは「つわり」の時期だったので
「むっ」と、外に飛び出してしまって
味わうどころではなかったのでござる。
惜しいことをした。