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#174 .「多頭飼育の距離感バグってませんか問題」

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている
ドッグトレーナー×ペットロス専門士×アニマルコミュニケーター
尚ちゃん先生と申します。

前回は

をお届けしました。

さて、今回は

「多頭飼育の距離感バグってませんか問題」

というタイトルでお話しようと思います。

もしかしたら、胸がいたい・・・💦
という方もいらっしゃるかもしれませんので、
敢えて聞きたくないという方はぜひ、ここで閉じてくださいね。


私はドッグトレーナーとして、
たくさんの飼主さんとワンちゃんと関わってきました。

その中で、多く寄せられたご相談のなかに、

「多頭飼育問題」があります


音声配信はこちら👇

多頭飼育というのは、1頭以上のワンちゃんを
同じ屋根の下で飼育している状態を指します。

この多頭飼育は一般家庭であれば、2~3頭くらいが多くみられます。

5頭以上となると、親子姉弟だったり、
繁殖を目的に飼育されている方、
保護活動、犬を始め動物関連事業をされている方
などが多くなってくる印象です。

この「多頭飼育」にまつわる問題は、
いろいろな種類があるのですが、
一番多いのは

「一緒に飼育しているきょうだい犬同士の相性が悪い」


「ケンカをする」ということです。

これは、いくつかの要因が挙げられます。
・年齢差がある(2頭目を迎えた時期が1頭目と離れている)
・犬種が違うことによる違い(体格差、遊び方の差、興奮度合いの差)
・個性の差(性格の不一致、相性の不適合)

そして最後に
・飼主さんの犬への理解不足

が挙げられるのですが、
この「理解不足」のなかに見られるものが

「距離感」

です。


同じ犬種、同じ性別、同じような年齢、
同じような性格であっても、
ケンカはおきます。

(同じ性別のほうがケンカは起きやすい印象です)

普段は仲よく過ごしているのに、
ある条件になると突然ケンカがはじまる・・・・💦

こんなことがある場合に、

気を付けたいのは「距離感」

です。


犬はもともとは、平和を愛する生き物であり、
自身の最大の武器である犬歯(牙)をいかに使わずして
群れの中で生きていくか。

ということを発展させてきた生き物です。

唸ったり、吠えたり、甘噛みすることも、
「本気で攻撃」することを避けるためのものです。

そのために犬たちが発展させたものの一つが「距離感」です。

これは私の有料セミナー
「犬の咬みつきを本気で考える」セミナーの中でも
取り上げてきた重要なお話になりますが

犬は犬同士の「距離感」を非常に大切に扱います。


例え同じ腹から生まれたきょうだい犬同士であっても、
「お互いの距離感を尊重する」ことは非常に大切です。

それぞれの犬にとって異なる「パーソナルスペース」があり、
そのスペースを侵されることを好みません。

逆に言えばこの「個々のパーソナルスペースを侵略されたときには、
それを守るために

防衛的攻撃行動に出る

ということがあります。

普段はこんなにくっついてるのに・・・・なんてこと、ありませんか?

ここでよくあるのが、「犬同士はお互い距離を取りたい」
「相手の犬のパーソナルスペースに入りたくない」

と思っているのにもかかわらず、
飼主さんが犬同士の距離感を詰めたり、無くしてしまう問題があります

飼主さんにとっては、どの子も可愛い我が子。大切な我が子です。

例えば移動するためにバッグやキャリー、ペット用のカートに入れる時。
1頭目を入れて、2頭目を抱っこして同じ空間に居れようとしたら・・・・

ケンカが勃発!!

または、きょうだい同士ポーズを決めて写真を撮ろうと、
複数頭をくっつけて1か所に座らせた瞬間…ケンカ勃発!!

ということ、ありませんか?

この問題にかかわるのが「距離感」

です。

さきに狭いスペースに入れられた犬にとって

「このすべての空間は自分のスペース」としているところに、
飼主さんによって入れられる2頭目。

1頭目は当然、
「ここは私のスペースよ!出ていきなさいよ!」となります。

当然、飼主さんに抱っこされたまま「その場にセット」
されようとしている犬にとっては、

「私だってこんなところ入りたくないわよ!あんたがやるならこっちだって!」

ということでケンカになるのです。

1頭目は自分の距離感の権利を。
2頭目は自分の正当性と防衛をかけて。

お互いに火が付きます。

こうなると、

この2頭はこの次はもっと離れた距離感でも
「ああいうことが、また起きるかもしれない」ということで警戒がはじまり、

「抱っこして2頭を正面から近づけると、すぐにケンカが始まります。」

というご相談は、度々寄せられます。

特にベッドやキャリー、カート、車、ソファ、おもちゃ、
フードボール、飼主さんの腕や膝の上・・・・

こうした「モノ」が絡む時にも
「距離感」は非常にかかわっていきます。

抑えられないほどひどいケンカになる場合には、
お互いに抱っこされていたり高い位置にいたりすることで

「逃げる場所がない」こと、



ケンカをしてきた経験値があること

などにより、
ますますケンカが起こりやすく、治まりづらくなって行きます。

特に「逃げ場がない」ことは、犬の防御精神を駆り立て、
攻撃行動に転嫁させます。

だっこ、カートやスリング、車の中、
そしてリードが張りつめた状態ではより、
「逃げてその場をやりすごす」ことが出来ないため、
ケンカが起こりやすい状態となります。

これは、全く見ず知らずの飼主さんが連れている犬同士であれば、
飼主さんは気を付けるのですが

一つ屋根の下で、同じ飼主さんと暮らし、同じように愛情をかけて、
同じように接している飼い主さんにとって、

複数頭いる犬たちは同じ「家族」。

そのため、
その犬たち同士の「距離感」に注意が向けられ無い事も良くあります。

この「距離感が無意識に近くなりすぎる事によって起きるケンカ」は、
複数頭が仔犬のころや若い頃には出てこない場合もあります。


ですが、「ケンカ」という形で出ていないからといって

犬たちがその状態を歓迎しているかどうかは別問題。


「いままで、車の中では一緒のクレートに入っていたのに、
突然ケンカするようになってしまって、どうしたらいいですか」

というような事にもなりかねません。

もし、大きくなってから、
きょうだい犬同士にケンカが起きるようになったとしたら、

まずこの「距離感」を見直す

ようにしてみて下さい。


自ら好んで距離感を縮めるのと、強制的に縮められるのでは意識が異なります。

また、飼主さんによって、
「犬の意識と反して距離感がゼロになることが無いよう」
に勤めてみて下さい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました💛

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