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#163 .【どうして犬はトレーナーの言うことを聞きたがるのか?】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている
ドッグトレーナー×ペットロス専門士×アニマルコミュニケーター
尚ちゃん先生と申します。

前回は

#162 .【「性格が悪い」と言われる犬には特徴がある?】


をお伝えしました。

先日、初めてワンちゃんを迎えたご家庭へ赴き、
ご家族様と一緒にトレーニングをしていきました。

仔犬のトレーニングは、本当に楽しいものです。

飼い主様のお悩みに対して、
アドバイスと共に実際にどのように対処していくのかをお話したり、
ご家族皆様と一緒にトレーニングを行いました

ワンちゃんにとっては遊びのような「トレーニング」ですが、
しっかりと、仔犬さんは学んでくれました。

ご家族の皆様はとっても素敵な方ばかりで、
お伝えしたようにエクササイズを行い、
仔犬さんとの絆を深める素晴らしい時間になったのですが、
最後にこのようにご質問をいただきました。

「先生とは出会ってすぐなのに、どうして愛犬はトレーナーさんの言うことをにすごく注目して、よく聞くんでしょうか」

というものでした。

これはとても良い質問だと思いました。


というのも、同じように思われても
「さすが、先生だなあ。私には無理です💦」
と言われる方もいらっしゃるからです

そんなことはいわずにぜひ、
今回は

「飼主さんとトレーナーとの違い」

を考えてみたいと思います。

これは私の意見ですので、
全く違うご意見のトレーナーさんもいらっしゃると思います。

ひとつの参考として聞いていただき、
役立つものがあれば是非取り入れてみてください。

1:第一印象の違い
2:声のかけ方の違い
3:犬に対する行動の違い(YesとNoがはっきりしている)
4:犬の行動と学習を予測している
5:犬の後手に回らず、犬の先手を打っている
6:犬の期待に80パーセント応え、20パーセント応えないことで、期待度を高めている
7:一緒に暮らしていない、特別感のある存在

一つずつ、紹介していきたいと思います。

1番「第一印象のちがい」と
7番「一緒に暮らしていない、特別感」は、
今更変えることは難しいと思いますが、
2~6は飼主さんが愛犬さんに実践できることでもあります。

トレーナーや訓練士さんは
犬という存在に接してきた経験値が多いですから、
特に「犬の行動と学習を予測」して、
「こういう学習をしてほしいから自分がこう動く。こう動かない」
という選択ができるわけですが、

ここはある程度、事前知識を入れたり、
愛犬さんを常時観察することからレベルアップができていくとおもいます。

1:第一印象の違い


「どのような第一印象が、この犬にとって好都合か」ということを理解して第一印象を演出する

2:声のかけ方の違い


どのタイミングで、どういう声色で、
どういう言葉を犬にかけるか。

これは【会話】と「合図として覚えてほしい言葉」を
分けることからスタートします。

3:犬に対する行動の違い(YesとNoがはっきりしている)


メリハリがはっきりしている、と言っても良いでしょう。


例えば犬とおもちゃを使った遊びの中でも、オンとオフ、
始まりと終わりがしっかり分けられている、
犬が許されること、許されないことの範囲が
しっかりと犬に伝わっていることから、
「この人との間にはルールがある」ことを犬が認識しやすい。

4:犬の行動と学習を予測している


目の前にいるこの犬が、
どういう反応・行動をどんなタイミングで行うのか。

それを予測し、導きたい学習をさせるための行動をとることができる。

これはある程度、経験がなせる業ではあると思いますが、
1頭のワンちゃんとじっくり生活を共にすることで、
その予測が出来てくると思います。

大切なのは「観察」です。

5:犬の後手に回らず、犬の先手を打っている


たとえば迎えたばかりの仔犬を囲いやサークルの中にいれ、
その中にあるトイレであれば、
きちんとその場所で排泄ができるため、
リビングに出してあげたら、
リビングのいたるところで失敗をしてしまった・・・・。

これは飼主さんが最初のうちに陥ってしまうトラブルの典型例です。

こうなると
、飼主さんはリビングの掃除や排泄で汚れたカーペットの処理に追われ、その間に仔犬はリビングの家具をかじる・・・・など、

つまり犬の行動に飼主さんが
後処理班としてついて回っている状況になります。

とくに仔犬を迎えてすぐは、このようになりやすいのですが、
そうではなく、
「今のこの子の状態でリビングに出したらトイレはどうなるか?」

を予測し、
失敗させないように状況・環境をつくることができるということ。

失敗の経験ではなく、

成功体験を積むような状況・環境づくりができることで


犬は叱られることなく褒められ、
ますます相手のことを好きになっていきます。

6:犬の期待に80パーセント応え、20パーセント応えないことで、期待度を高めている

仔犬の期待に100パーセント応えることはできません。
特に要求吠えに対してのトレーニングとしては、
全て応えることで犬は望まざる学習をしていきます。

人が望まない要求には応えず、犬たちの期待に8割応える。

このことで、「時々、聞いてもらえないけど次は聞いてもらえるはず!ねえねえ先生!ぼくのこと見て!」と、犬の期待値はあがっていきます

とはいえ最後に、最大の問題がやってきます。

それは7番。


一緒に暮らしているという「日常生活」は、
何事においても流れやすく、忙しい日々の中では
全てがあいまいで素早く通り抜けてしまうことがあります。

かくいう私も、愛犬との間柄はいつも
「先生と生徒」であったわけではありませんし、
飼主と愛犬の間柄はそうではないのです。

これは、トレーナー仲間を見ていても、
常に「先生と生徒」ではないことはよくわかります。

ただ、トレーナーの犬とトレーナーは、
その経験や過ごしてきた時間からすぐに

「先生と生徒」のモードに切り替えることが可能です



犬たちにとって「オンとオフ」という意識が、
頭の中に常にあることは、
行動の違いを生んでいき、
結果的に「いうことをよく聞く」ように見えていきます。

そして最後に一番大切なこと。

「トレーナーとのトレーニングを、犬が期待し、楽しみ、ポジティブな経験としてとらえている」ことです。

この気持ちが次も言うことを聞きたい!という欲求につながります。

犬たちはとてもシンプル。

「いうことを聞いている」ようになるためには、
まずは

その経験が犬にとってポジティブであることが大事。



トレーナーは、自分がどう行動することによって、
より犬にポジティブな学習体験をさせることができるのか。

それを知っている人間といえるのです。


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