#154.【犬のしつけ関連サービス、種類とそれぞれの特徴②「保育園型」】
こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。
前回までは下記を3回に渡りお話してきました。
#151.【「犬のしつけ関連サービス」はなぜ、昔より多様化してきたのか。】
#152.【犬のしつけ関連サービスの多様化②】&業界グレーゾーンの関係!?
#153.【犬のしつけ関連サービス、種類とそれぞれの特徴①「預かり型」】
前回は「「犬のしつけ関連サービス、種類とそれぞれの特徴」のご紹介と、そのうちの【預かり型:預託訓練】についてお話をしていきました
今回は、
【預かり型:幼稚園型】について
お話をしていきます。
私の「保育園」もこのタイプに入ります
このタイプは、この20年ほどの間にたくさんの施設が出てきたところからもお分かりのように、1つ1つ本当に個性が違います。
それはなぜかというと、
「こういうふうにあるべき」というルールがないからです。
私の「保育園」ではトレーニング、しつけの要素も入りますが、
中には全く教育要素はなく、
ただ犬同士や犬とスタッフを遊ばせることに特化した施設もあります。
ここが「犬の訓練所」とは大きく異なる特徴です。
しつけやトレーニングの要素があるとしても、その内容は多種多様。
訓練所色が強いこともありますし、仔犬の社会科に特化したような施設や、個々の飼い主さんのニーズに応えて、カリキュラムを組むところ、
決まったカリキュラムを順番にクリアしていくところもあります。
「訓練所」よりも小さい規模の施設が多く、
都市部では屋外施設が併設されていないところのほうが
多いかもしれません。
ビルの中や敷地が少ない、また繁華街にあるところでは、
共用部が抱っこのみ、や大型犬は不可、
年齢制限が低く設定されている、というところや
施設外には出ない(お散歩無し)というところもあります。
大きな施設であれば、営業時間が長く年中無休のところもありますし、
私のような小規模の個人保育園であれば、
営業時間や営業日、受け入れ頭数が限られている場合もあります。
その場合には日時の調整や予約が難しいかもしれません。
施設の規模、預かり中間に行う内容、方針のほか、
忘れてはならないのは「担当者」です。
訓練所や、少人数で行っているようなしつけ関連サービスでは、
入園から卒園までを
一人のトレーナーや訓練士がその犬の担当をすることが多いですが、
たとえば大規模な施設、年中無休の施設のようなところでは、
犬の担当者が変わることが良くあります。
また、私も経験がありますが、ベテラントレーナーは独立したり、
教育係に回ったり、難しい顧客を担当することが多く、
経験の浅い新人スタッフのみが担当につくということも、
(大きな声ではいえませんが)確かにあります。
ただし、こうした新人スタッフさんが担当につくことが悪い、
ということは全くありません!
かつては私もそうでした(やらかしも沢山・・・・)
そして、そういうスタッフさんの良さのひとつは
何といっても溢れる情熱です。
一生懸命に飼い主さんに寄り添い、
どうにかして担当のワンちゃんをよくしたい、と奮闘してくれます。
場合によっては、通り一遍の方針や主義を押し付ける
凝り固まった思考のベテランよりも、飼い主さんと相性が合う場合もあります。
大手でトレーナーさんがたくさんいる、
しつけサービス専門事業では、
新人スタッフとベテランスタッフが両方ついてくれる場合もあります。
私が最初に働いていたところも、
以前経営していた「幼稚園」もそのスタイルでした。
二人がカバーすることで、
より手厚いサービスを受けられることは事実です。
担当トレーナーや訓練士さんとの相性は、
犬のしつけ関連サービスを受ける上で、
実はもっとも大切な面だと私は思っています。
どんなに評判がよく、経験豊富なプロだとしても、
飼い主さんと相性が合わなければ良さが犬に反映されることは難しいです。
これは子育てをする上で塾や習い事、
学校や幼稚園を選ぶ上でも同じことが言えるかもしれませんね。
「この人なら安心して、信頼してわが子を任せられる」という人の居る場所を選ばれるとよいでしょう。
また、「うちの子はどんな施設があっているのだろう」と思われたら
まずは問い合わせ。
そして一度、見学され、
可能であれば体験レッスンなどを受講してみることをお勧めします。
そして出来れば、様子を動画などで送ってもらえるといいでしょう。
最後に、
【預かり型】しつけサービスのメリットとデメリットを
お話します。
この【預かり型】の最大のメリットは、
「犬にとっての経験値が増える」ということです。
若くエネルギーが溢れる、バイタリティの溢れる犬には、
都市部でお留守番が多い、
お散歩の少ない生活では発散不足から吠えや破壊行動・・・・
といった問題が出てくることがあります。
逆に言うと、預かり型の施設で心身ともに刺激を受け、
エネルギー発散をするだけで、問題が解決する場合もあります。
ご自身で、犬にあまり時間や手間をか
けることができない、
という場合にはこの形の施設を利用するメリットがあると思います。
例えば子育て中や介護中に、犬だけ預かってもらって訓練や遊び、
ストレス発散をしてもらうことは、私は悪いことではないと思います。
「犬を飼ったら犬に時間をかけるのは当たり前」ですが、
それがどうしてもできない状況はあります。
私も犬を迎えてから2度の出産を経て、
出産直後などは本当に動くことができませんでした。
そういう時に、犬に楽しんでもらえるサービスがあるようであれば、
私は頼ってもよいと思っています。
ただ、注意しなくてはならないのは
「預けていれば、良い犬・飼いやすく訓練された、いうことを聞く犬になって帰ってくるんでしょ」ということは無い、
ということです。
これだけはぜひ覚えておいてください!
「犬の預かり型しつけサービス」は、
「預けているだけで犬がいい子になる」
ということだけを期待しないほうがいいと思います。
結果的に「いい子になった」ということはあるかもしれませんが、
特に大きな問題を抱えている場合には、難しいでしょう。
なぜかというと、犬と訓練士さん、
犬とトレーナーさんとの関係は預け型施設でゼロから作られていきますが、
その関係は自宅での飼い主さんと犬との関係とは別のものだからです。
訓練士さんに幼少期から、何か月も訓練を叩き込まれた上で、
飼い主さんが訓練士さんにその訓練法や対処法を習い、
日々の生活の中できちんとそれが実践できたなら、
その効果は出るでしょう。
1週間に1度、数時間、預け型サービスに預けただけで、
犬がパーフェクトになって帰ってくるのは時間と回数、
そして金額がかかります。
そしてこれが「デメリット」でもあります。
つまり、問題行動の改善については、
「通った直後は良くなったけれど、段々と元に戻ってしまう」ことや
「訓練士さんや、トレーナーさんのいうことはよく聞くのに、飼い主の言うことはなかなか聞いてくれない」ことがあるのが
【預かり型しつけサービス】のデメリットです。
また、教えたいこと、改善したい問題の改善に対して、
次回からお話しする「通所型」よりも
圧倒的に時間がかかるということです。
さらに、預けている際の愛犬の様子が本当の意味では見えないので、
何かあったときに対処がすぐにできない。
そもそも生き物を預ける以上、不慮の出来事がゼロではない、
ということも、トラブルに発展することがあります。
だからこそ、【預け型】の担当者との信頼関係は最も大切になります。
次回は、「通所型」:しつけ教室やグループレッスンなど
複数人でおこなうしつけ関連サービスの特徴と種類について
ご紹介いたします。
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