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#175 .【ドッグトレーナーがドッグランを(あんまり)勧めないわけ①「なぜ、行きたいの?」】
こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている
ドッグトレーナー×ペットロス専門士×アニマルコミュニケーター
尚ちゃん先生と申します。
前回は
をお届けしました。
さて、今回から2回に分けて、議論の的になる事も多い
「ドッグラン」についてのお話。
先日私はドッグランのある公園に、家族と行ってきました。
市内では最大級のドッグランであり、また、
運営スタッフがきちんと監視しつつ、
入場には一定のルールと料金がかかるところです。
最近はこういったドッグランが増えてきているな、という印象があります。
昔はただ、場所を囲って
「ここなら犬を放してもいいから、ほかの場所ではやめてえな」
というような印象で、
管理を専門業者に委託するシステムになったのは、つい最近だと思います。
今はかなり組織運営化され、有料の登録制であったり、
監視員がいたり、
入場前にマナー講習などを受けないと入れないところもあります。
恐らく、
過去の「無法地帯」のドッグランでの事故やトラブルが絶えなかったから
だというのは想像に難くありません。
音声配信はこちら👇
私は愛犬がまだ幼かった時に、
都内のドッグランに時々連れていくことはありました。
有名どころは代々木公園や駒沢公園ですが、
それは、その当時はあまり市内に公共のドッグランがなかったのです。
今はざっと数えるだけでも数か所ありますから、
この10年程度で増えていることがわかります。
私が
愛犬をドッグランに連れていった理由
はいくつかありますが、
「犬と遊ばせるため」ではありませんでした。
その理由であれば、
自分が行っていた当時の店舗で十分だったからです。
(仲良しのお客様ワンコもいましたしね。)
それではなぜ、ドッグランに愛犬を連れて行ったか。
それは、
「アウェイ」での経験を積むため。
愛犬の「社会化スキル」をアウェイで検証し、
発揮してもらうためでした。
つまり、
「どんな犬がいるのか」
「アウェイの土地で、始めましての犬に対してどんな態度で接するのか」「どういう犬が得意で、苦手なのかをノーリードで検証する」
また、
「飼い主として、愛犬がノーリードになった場所でどんな行動をするのかを確認する」ためでした。
みなさんは、愛犬さんとドッグランに行ったことはありますか?
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私は飼い主さんから
「そろそろうちの子も、ドッグランデビューしようと思うのですが、大丈夫でしょうか」
といったお話を伺うことがあります。
その際、私は「やめておいた方がいいですよ」とは言いませんが、
「どうしてドッグランに行きたいのですか?」と聞き返すことはあります。
その返答が、
「犬どうしで思いっきり遊ばせてあげたい」
というニュアンスの返答だったら、少し慎重に言葉を選びながら、
それとなく
「それが目的ならやめておいたほうがいいかも」
ということを伝えます。
恐らく、私以外のトレーナーさんや訓練士さんも、
「犬同士を遊ばせる」「犬のお友達を作る」
という目的でのドッグラン利用について、
「それはいいですね!ぜひ、言ってきてください!」とお勧めする人は多くないと思います。
そのワンちゃんにもよると思いますが、
とくに若くエネルギーに満ち溢れていて、
飼い主さんがエネルギー発散に四苦八苦しているような、
イケイケ元気っこのワンちゃんであればなおさら。。。。
「え?そういう子ほど、ドッグランで走らせて遊ばせた方がいいんじゃないの」
と思われそうですが、
そこはきっと飼い主さんと私たちの業種の意見が分かれるところです。
「かわいいわが子が、ドッグランで出会ったお友達と嬉しそうに楽しそうに無我夢中で走り回って遊ぶ姿を見てみたい」
という親心、飼い主心は分からないでもありませんが、
ちょっと待って!
お友達と走り回って遊んでいるとき、
飼い主さんは愛犬さんを完璧にコントロールすることはできますか?
呼び戻しをしたらすぐに戻ってくる。
気持ちを切り替えて、足元に座って落ち着くことができますか?
本来であれば、それができる状態で初めて、
「犬同士の遊びに身を任せていい」と私は思います。
けれど実際、ドッグラン内で起こるトラブルのほとんどは、
犬同士のオーバーヒートを飼い主さん同士が、コントロールできずに起こります。
ドッグランで犬に咬まれた、
怖がっているのに追い詰められて手荒くされた、
ケンカになってしまった・・・・
という声は驚くほど多く聞かれます。
それは
「犬が興奮状態に陥る前に、アウトオブコントロールになる前に、
トラブルを予測してストップをかけたり、呼び戻して犬を落ち着かせる」
ということが出来ていないから。
だからこそ、きちんと犬の知識のあるスタッフさんが
レクチャーや注意、監視していてくれるドッグランの方が、
安心だとは思います。
ドッグランは、
人が犬をコントロール出来てこそ、
犬同士、飼い主同士が楽しめる場であるでしょう。
ただし、
「犬同士遊ばせる」以外に有益な使い方
は確かにあります。
それは飼い主さんと犬の絆を深める、
犬に自信をつける、
セルフコントロール力を養う、
そして社会化のための使い方です。
この使い方をしたい場合の鉄則は
「すぐにドッグランの中に入らない」こと。
ドッグランに入る前に、
10分は、ドッグランの外から中を観察してみてください。
もし、ドッグランの中に
自分の愛犬との接し方で相性が合わなそうな犬がいるようであれば、
無理して入ることはありません。
また、犬が多いと感じる場合には、私は中に入ることを勧めません。
パーソナルスペースの侵害はトラブルの元になります。
中にいる犬たちが、どんな遊び方をしているのか。
どのような犬が多いのか。
それも確認して、愛犬と会わなそうだな、と思えば
入ることはお勧めしません。
それはなぜか・・・・
実は、ドッグランの中に入る前に、
中の様子をよく観察することはとても大切なのです。
それは、以前「無礼なフレンドリー犬はどう作られるのか」でお話した、
犬同士の関係は基本「年功序列」
という基本原則ルールが適応されない場合があるから。
この「年功序列が通用しない」場合、
どんなルールが、犬同士の関係性を決定づけるために存在するのか。
この件については、次回にお話したいと思います。
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