#170 .【「フレンドリー」さは犬に必要か?「フレンドリー」と「無礼」の境界線】
こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている
ドッグトレーナー×ペットロス専門士×アニマルコミュニケーター
尚ちゃん先生と申します。
前回は
をお届けしました。
さて、今回は
「フレンドリーな犬ばかりじゃない。愛犬の気持ちを知る大事さ」
という、stand.fmのお友達の配信から
ドッグトレーナーという立場で
つっこんだ視点での話をしてみようと思いたち、
投稿させていただくことにしました。
先日のお話の中では
「フレンドリーではない、ということは【普通】ではないのだろうか。
保護犬などでは、触ったり抱っこするのに、何年もかかる犬もいたりする」
ということをお話されていたことが印象的でした。
他の犬や人に対して吠えたり唸ったりする犬、
他の犬を見ると避けたり逃げたりする犬、
一緒に遊べない犬、犬に興味のない犬、
近づいてきて匂いをかがれると怒る犬、
触ろうとすると威嚇したり逃げたりする犬・・・・
そのような犬は【普通ではない】のか。
そして、
【フレンドリーではない】犬になるのでしょうか。
そして【犬にも人にも常にフレンドリーでいる】ことが必要なのでしょうか。
【普通の犬】とはいったい、何を基準にしているのでしょうか。
私はドッグトレーナーという立場からいわせていただければ、
その「フレンドリーさ」は必ずしも必要であると思いません。
皆さんは「普通の犬」「フレンドリーな犬」とは
どのような犬を思い浮かべますか?
人と犬と出会ったとき、
すぐにしっぽを振りながら近寄って挨拶をしに来てくれたり、
匂いを嗅ぎにきたり、舐めてくれたり、
身体を擦りつけてくれたり、膝に乗ってきてくれる犬?
犬と犬が出会ったとき、明るく遊びに誘ってくれたり、
すぐに匂いを嗅ぎに来てくれる犬?
吠えたりうなったりせず、どんな犬とも一緒に遊ぼう!と
誘いに行ったり遊べる犬?
私の考える「犬のフレンドリーさ」は少し違います。
なんなら、成犬で初対面で
今挙げたような特徴を持っている犬に関しては、
「フレンドリーさ」を感じるより先に「警戒」をします。
もはやどちらかというと人の目線より、犬の目線にちかいかもしれません。
例えば、私は仕事がら、「初対面」の犬たちに多く出会います。
その初対面の相手に対して、私の態度はいつもほとんど変わりません。
「さあ、どうぞ私のことを心行くまで確認してくださいな。
あなたが安心するまでは、
私はあなたに対して何もアクションは起こしませんよ」
というスタンスがほとんどです。
例外は仔犬です
仔犬さんは警戒心が薄いことが多いので、
いわゆる「誰でも大好き!!きゃっほ~!」という
ハッピーパピーさんの場合には、
初対面のファーストコンタクトから、目を合わせて手を差し出します。
ただし、これが成犬で、
初対面でであったにもかかわらず私に対して飛びつくほど喜んでくれる大型犬や、
すぐに膝の上に載ってくるような小型犬に対して私は
「この子はフレンドリー」という判断ではなく「無礼である」という評価になります。
そして恐らく多くの犬は、
ファーストコンタクトで同じように思うと思います。
「フレンドリーさ」と「無礼さ」は紙一重であるのは、
人間社会を見てもきっとみなさんはお分かりだと思います。
初対面の人に対して、
こういったアクションをとる犬のほとんどの飼い主さんは
「うちの子、人が大好きで、すぐに膝に乗っちゃうんです」
「飛びついちゃって。」と、
ほんの少し困った様子を見せながらも
「でもうちの子、フレンドリーだから」ということで特に問題視をされてる方は多くありません。
時々、大型犬で飼い主さんがコントロールができないくらい興奮して
人に飛びつくので、
トレーニングのご相談を受けるか、
人に出会ったときに興奮しすぎてオシッコをもらしてしまう小型犬のご相談か。
そのくらいです。
反対に、初対面の人に対して唸る、吠える、隠れる、なんなら攻撃しに行く場合には
「フレンドリーではない」ために、飼い主さんは真剣に悩まれます。
私からすれば、どちらの犬が抱えている問題も同じです。
つまりは
「初対面の犬や人に対して、どうのように接することが正しいのか、経験値が不足している」
ということです。
吠える・唸る・隠れる・攻撃する場合には、
日常生活に弊害が出てくるので、
飼い主さんは問題に真剣に対処すべく
トレーナーに依頼することが多いですが、
「無礼なフレンドリーさ」を示す犬の場合には、
問題視しないどころか、
「これがフレンドリーな犬の典型パターン」と認識し、
そうでない犬たちを「あの子はフレンドリーではない」と
思ってしまうことがあります。
ただし、「無礼なフレンドリーさ」を示す犬には、
そのタイプならではの問題も起きやすいです。
一番多いのは「相手が嫌がっていることがわからない」パターンです。
これは人もそうですが、
対犬にはさらに嫌がられる、
なんなら怒られるパターンです。
中には、
「うちの子は人が好きなので、構ってくれそうな人を見ると近寄っていくのですが・・・ぐいぐい行き過ぎてお子さんに泣かれてしまいました。」とか、
「いつもは遊んでくれるお友達なのですが、機嫌が悪かったようで、昨日はえらく怒られてしまいました」などはよく聞く話です。
これらの問題が起きるのが、
「相手の出方を尊重することを学んでいない」犬です。
ですから私は、
初対面で飛びつく大型犬にも、膝に乗って顔をなめてくる小型犬にも
「それは無礼です。私が望んでいることじゃないの。やり直して。」と伝えます。
私が思う「フレンドリーな犬」というのは、
「相手の出方を伺うことができる犬。相手によって自分を適応させることができる犬」
だと思っています。
もちろん、違う意見の方や、プロもいらっしゃるでしょう。
ですが犬は集団社会で生きる生き物です。
私たちもそうですが、
「相手の態度を尊重しないで自分の気持ちだけ押し付ける人」を
「フレンドリーな人」だと思いますか?
私は思いません。
そして意外と
この「犬のフレンドリーさ」と「無礼さ」を
はき違えていらっしゃる方が多いなと私は思います。
ですからもし、
あなたが「無礼なフレンドリー犬」に憧れていらっしゃるようであれば、
まったくその必要はありません。
初対面の犬は慎重で、
1~2メートルの距離を保ちながらこちらの動向を伺い、
慎重に近づいてきてそっと匂いをかぐ。
5分~10分かけてゆっくり確認出来てからやっと尻尾を振ったり手をそっと舐めてくる。
それが自然です。
次回は
「無礼なフレンドリー犬はどのように作られるか」
ということをお伝えします。
ご購入いただき、ここまで読んでくださり、ありがとうございました💛
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