#162 .【「性格が悪い」と言われる犬には特徴がある?】
こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。
前々回
#160 .【うまれつき「性格が悪い」犬はいるか?】
をお伝えしました。
今回は、
「性格が悪いといわれる犬の特色」について、
考えてみたいと思います!
この件について考える場合に、
一度反対の性格について考えてみましょう。
つまり
「性格の良い犬」、
もっと端的に言えば「いい犬」について。
みなさんが
「この犬はいい子だね」と思うような犬は、どんな犬でしょうか。
・人懐っこい
・好奇心旺盛ながらも、落ち着きがある
・人の言うことをよく理解し、従順である
・他の犬や人と社交的である
・あまり吠えない
・噛まない
・おおらかである
・トレーニング性能がよい
あとは「顔が可愛い」などでしょうか。
ということで、
その逆「いい犬ではない」を考えていくと、ある傾向が見えてきます。
・人に懐きづらい
・好奇心より警戒心が強く、臆病である
・挙動不審で落ち着きがない
・吠える・うなる
・噛む
・所有欲が強い
・他の人や犬に対し社交的ではない
・トレーニング性能が悪い
・人の言うことを聞かず、反抗的である
ちなみに「顔が可愛くない」という言葉は、犬に対して当てはまりません。
なぜなら、他人から見て「あんまり顔が可愛くないかも」という犬でも、
飼主さんにとっては世界で唯一のたまらなく可愛い存在だから。
かくいう我が家の愛犬も、口を開けると歯並びが悪く、
審美の点では赤点だったと思いますが、
私にとっては唯一無二の美形わんこでした。
さて、話がそれましたが、
「いい子ではない」と挙げた犬の性格はどんな性格といえるでしょうか。
これらに共通した特徴としては、
「警戒心が強い」「防衛反応が早い」
「執着心が強い」「恐怖を感じやすく、パニックに陥りやすい」
「ポジティブな学習経験が少ない」
ということが挙げられると思います。
これらの特徴は、
(学習経験以外)生まれながらにして備えている
「性質」として犬が持っているものの、
個体差が非常に出やすいものでもあります。
つまり、
生まれつき「音に敏感・繊細でパニックに陥りやすい」
というような性質を持ち合わせた犬は確かに存在します。
これらは意図的にその特徴を残し、
強化するために繁殖された固有種もあれば、
偶然の産物として持って生まれるものもあります。
たとえば、牧羊犬が音に敏感に反応するのは、
羊飼いの犬笛や合図、羊たちの声、
狼の忍び寄る息遣いや気配を
すぐに察知できるように選択された上で繁殖が繰り返されてきたから。
逆にレトリーバー種は、ある程度の音には反応しづらく繁殖されています。
猟銃を使った狩りをする際、鉄砲が撃たれるたびに驚き怖がってパニックに陥るようでは、猟犬としては失格ですよね。
この「鈍さ」があってこそ、盲導犬にも選ばれる犬種となっているのです。
このように、とくに純血種の場合には、
人間の意図によってある種の「性格」が
際立つように繁殖され今に至っているので、
この
「犬種の特性」
を
根本からすっかり消去することはトレーニングでも難しいところです。
そしてもう一つ、
「生まれつきの性格」には「個性」があります。
同じプードルでも、社交的で犬も人も大好きな子もいれば、
その反対に見慣れたもの以外は犬も人も嫌い、という子もいます。
これが「個性」になります。
警戒心が強い、執着心が強い、パニックに陥りやすい、
といった個性もまた、
「生まれつき」持っているものでもあります。
科学的な臨床実験に基づいた研究の結果として、
警戒心や恐怖心の強い母犬からは
同様の気質を持った仔犬が生まれやすいと言われています。
また、「性格が悪い」というように言われる子は総じて、
ある程度頭の回転の速い、学習能力の高い、向上心のある子です。
だからこそ、ぼーっとしてないで、飼主さんの反応を試しつつ、
一番メリットのある行動を選択しています。
「性格が悪いところがあるんです」というようなワンちゃんは、素晴らしいトレーニング・パフォーマンスを発揮することがあります。
これは、その子の知的好奇心や知的探索、
知的欲求が満たされていなかったために起きていただけのこと。
長電話の際に、飼主さんのほうをチラチラ見ながら、
わざとトイレを外してそそうをするようなタイプですね。
(飼い主さんに「わざと嫌がらせするんです!」と言われる率高し)
この場合には、ある程度それらの知的好奇心を満たすトレーニングや訓練、スポーツなどをさせることで、
満たされて問題行動がぐっと減ることは大いにあります。
それでは、こういった
「ちょっと難しい性格」や「性格が悪いところ」
と言われるような特徴を持って生まれた子を迎えた場合、
どうしたらいいのでしょうか。
「うちの子、難しい性格なんだよね」とあきらめてしまうのではなく、
「何がどう難しいのか」をしっかりと把握すること。
出来ていることと、出来ていないことの境界線をはっきりさせ、
その溝を1歩1歩埋めていく作業をすること。
そこが肝心だと思います。
特に「恐怖を感じてパニックに陥りやすい」
「警戒心が強い」「落ち着きがない」犬の場合には、
適応能力を高めるための、
社会化のトレーニングは仔犬のころから非常に大切になります。
ご自身のワンちゃんが「ちょっと性格に難あり」と思われる飼主さんの、
お役に立てる発見があればうれしいです♪
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