#29.犬と赤ちゃんとママ。私の体験談
こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。
さて今回から2回にわたり
「犬と赤ちゃん、そしてママ。それぞれの立場」
についてお話したいと思います。
【犬と子供】のテーマは、過去【親友!?宿敵!?子供と犬:仲良くなるコツ】について記事がありますので、そちらもどうぞ♪
【犬と赤ちゃん】のテーマについては、様々な意見があると思います。
そこで今回は、トレーニングという面より、まずは私の経験談からお話し、
これから赤ちゃんを迎える飼い主さん、
赤ちゃんとワンちゃんと一緒に暮らしていらっしゃる飼い主さん、
そしてお孫さんの誕生を迎える飼い主さんへ、何かのヒントになればと思います。
私は2度の出産を経験し、その全てに愛犬は接してきました。
そのたびに彼の態度は違いました。
子供を出産する前は、私の生活はまさに犬と仕事でした。
赤ちゃんや子供と犬にまつわる知識はトレーナーとして、もちろん知っていましたし、お子様のいる家庭へのレッスンや、これからお子さんが産まれる家庭でのレッスンも行ったことが在ります。
ですが、
今振り返ると、知識はあれど、実際は何もわかっていなかったんだなあ・・・・と思います。
お子さんのいらっしゃる家庭での相談事は多く、それはお子さんの年齢にも大きく変わります。
また、そのご家庭にワンちゃんが先にいるか、後にいるか、でも問題は変わってきます。
今回のお話は、先にワンちゃんがご家庭にいて、後から赤ちゃんが産まれる場合です。
これは結婚などで家族が増える場合もそうですが、
赤ちゃんが増える場合には「分離不安」が突然起きるようになったり、
トイレなど今まで愛犬が出来ていたことが出来なくなったり、
突然吠えが多くなったり、身体に不調が出たり、
元気や食欲が無くなったりすることもあります。
これは今まで【愛犬中心】に過ごしてきた飼い主さんの関心・行動基準が全て【赤ちゃん】中心になったことへの、ワンちゃんの適応不足から来るものです。
人間でも上の子の【赤ちゃん返り】はありますよね、個体差はありますが、
赤ちゃんの登場で、何らかの変化を起こすわんちゃんは多いです
また、赤ちゃんを産んだばかりのママさんは、心身ともに余裕は全くありません。
特に初めてのお産のあとはより一層だと思います。
私も、長男を生む前から、お腹に愛犬を乗せたり、語りかけていましたが、
いざ出産を終え、実家に帰ってきたときの愛犬の顔は今でも忘れられません。
きっと、私の匂いもかなり変わっていたと思います。
「なんだ!?」という戸惑い全開の顔つきを、彼はしていました。
赤ちゃんが鳴くと、滅多に物音ではは吠えない愛犬は吠えて立ち上がったり、
夜中でも起きて来てそわそわおろおろしたり、落ち着かない仕草をしていました。
もともと、愛犬は小さい子には慣れる練習はしていましたが、人見知りで
小さな子はそんなに好きではなかったですし、「新生児」は初めて見たのかもしれません。
赤ちゃんの泣き声に慣らしておけばよかった、と思いました。
私は産後1ヶ月、実家にいて、あんな小さな「赤ちゃん」という存在に、
家族全員が振り回されている事に驚きを感じましたが、愛犬はもっとだったでしょう
家族が赤ちゃんを抱っこする時間は増え、変わりに愛犬を抱っこする時間は減りました。
赤ちゃんの匂いを嗅ぎに、近くまでやってきて、そっと匂いを嗅いでは離れていきました。
私は産後、体力が回復せずに、息子はほんとに寝ない赤ちゃんで疲れ切り、
2人目の時は帝王切開の傷跡の治癒が良くなく、ほとんど散歩にも行かず、彼が大好きなトレーニングもせず、「ごめんね」と罪悪感を抱いていました。
赤ちゃんが産まれると、周囲の人間はどうしても、そちらにかかりきり。
ママさんは得にです。そしてその突然の変化に、ワンちゃんは戸惑い、
ストレスを感じることもあります。
愛犬にはそうした行動はありませんでしたが、可愛がられていれば可愛がられていたほど、その「変化」は大きくなります。
また、赤ちゃんに対する犬の態度に敏感になる人たちもいます。
私は、あまり気にしませんでしたが、確かに犬の唾液はあまり清潔なものではなく
、肌バリアの弱い赤ちゃんはあまり舐めさせてはよくないかもしれません。
ですが、
赤ちゃんにワンちゃんが興味を持った時には、どうか叱らずに、
そっと両者の仲立ちをしてあげてほしいのです。
赤ちゃんをだっこして、愛犬が匂いを嗅いだり、少し舐めたら、褒めてあげて下さい。
赤ちゃんのことは、その後すぐに水洗いすればOKだと思います。
犬が興奮したり、敢えて避けたりするようなら、無理に近づけなくてもいいです。
愛犬が赤ちゃんの泣き声や動きに突然吠えても、叱らないで上げて下さい。
赤ちゃんに初めて触れるワンちゃんも、どんなものか分からないので、不信感でいっぱいなのです。
赤ちゃんは生後暫くは動きませんから、
私は犬のほうを制限するのではなく、
赤ちゃんの居場所を決めておくことにしました。
長男の出産当時は4か月で仕事に戻りましたので、保育園が始まる前は連れて出勤もしました。
その時は、犬用のサークルに長男を入れて、周りから犬たちが
「なんだこれは」と観察していましたよ。
あまりお勧めはできませんけれどね。
犬はとても環境適応能力に優れた生き物ですから【赤ちゃん】の存在を、段々と受け入れていきます。
ですがこの存在に慣れてきたころ、赤ちゃんは動き出すんですね!
そうなるとまた、話は違ってきます。
そのお話は、また次回!
【人生は、運と縁とタイミング】 ここまで読んで下さりありがとうございます✨
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